整骨院を運営されている方にとって、チラシによる集客はおそらくほとんどの方が一度は検討、もしくは経験されていることだと思います。実際にやってみて、その結果はいかがでしたか?
おそらく多くの方が、「思っていたほど効果が感じられなかった」のではないでしょうか。
それはなぜか?チラシ集客で成功する方法はあるのか?というお悩みをお持ちの整骨院運営者の方々にとって最も必要なチラシ集客術を伝授します。
1.整骨院とチラシ集客の関係
近隣の顧客開拓を考えた時、チラシ集客は真っ先に思い浮かぶ手段ではなかったかと思います。
その理由と整骨院の集客との関係、そしてチラシによる集客がうまくいかない理由を考えてみましょう。
1-1.チラシは整骨院集客の王道
整骨院の主な顧客層は、近隣の人たちです。近隣の人たちにリーチする広告として最も効果的なのが、チラシです。
新聞折込やポスティングなどの方法でチラシを配布して、それを見た人に来院してもらうというのがチラシによる集客の基本形です。
これだけネットによる情報発信が発達している昨今ですが、今もチラシは整骨院における集客の王道と言えるでしょう。
1-2.チラシで集客がうまくいっている事例は少ない
王道とは言うものの、実はチラシでうまく集客ができている整骨院は少ないという現実があります。
近隣に配布するというのは整骨院にとって集客の王道であるにもかかわらず、です。これはなぜでしょうか?
1-3.チラシという手段が古いのか?
チラシを配布するのには、当然ながらお金がかかります。印刷枚数だけ印刷費用がかかりますし、配布するにもお金が必要です。
しかし、近隣に何千枚ものチラシを配布したのに来院や問い合わせにつながらなかったということになると、チラシという手段そのものの効果を疑ってしまうかも知れません。
しかし、先ほども述べたようにチラシは整骨院の集客では今も王道のひとつです。チラシという手法自体が悪いわけではありません。
では、何が良くなかったのでしょうか?
2.整骨院のチラシ集客がうまくいかない3つの理由
整骨院の集客を目的としてチラシを作成、配布しても来院につながらなかったことには、主に3つの理由があります。その理由を3つの段階で解き明かしていきましょう。
2-1.そもそも、チラシが届いていない
チラシを配布したのに…とお考えの方が、まず認識しておくべきことがあります。それは、「本当にチラシは配布されたのか?」という根本的な部分です。
折り込みチラシであれば新聞と一緒に配布されていることは間違いないと思いますが、ポスティング業者に依頼した場合、作業員によってはちゃんと配布したかどうか分からない場合があるのです。
チラシをどこかに捨ててしまっていたり、同じポストに何枚も入れたりといった不正を働く輩がいるため、そもそもチラシが届いていない可能性を疑ってみる必要があります。
この打開策については、次章で解説します。
2-2.そもそも、チラシが見られていない
ちゃんと配布されているのにチラシからの反響がない場合、考えられるのは「そもそもチラシが見られていない」という可能性です。
マンションにお住まいの方であればご存じの方も多いと思いますが、多くのマンションのポスト付近にはチラシ用のごみ箱が設置されています。
ポストの中に何枚かのチラシが入っていたら、おそらくほとんどの人は読むこともなくまとめてごみ箱に捨てることでしょう。この時点で捨てられてしまったチラシは、相手に届いてはいるものの相手の心には届いていません。
2-3.チラシの内容に魅力を感じていない
チラシが相手の手元に届いているという最終段階をクリアしているのに反響がないのは、チラシの内容に魅力を感じていないことに他なりません。
まだあなたの整骨院のことを知らない相手です。その相手があなたの整骨院が優れているのか、自分に合っているのかを判断する材料は目の前のチラシだけです。
その状態の相手に対して魅力をしっかり伝えられていなければ、その人があなたの整骨院に行ってみようと思うことはないでしょう。
しっかりチラシが配布されて相手の手元に届いているのに、この段階で結果につなげられないのは実にもったいないことです。
3.整骨院のチラシ集客を成功させる方法
相手にチラシをしっかりと届けて、そして相手の心に大切なことを伝えて来院につなげるためのチラシ集客ノウハウを伝授します。
3-1.目に留まる工夫をする
チラシが読まれずに捨てられることを防ぐために、まずは目に留まる工夫をしましょう。他に投函されているチラシに埋没してしまわないようにする工夫として考えられるのは、以下のような方法です。
- ポストではなくドアノブにチラシをかける
強制的に目に留まるようにして他のチラシに埋没するのを避けるため。 - チラシと一緒に粗品をつける
インスタントコーヒーや紅茶を同梱する、ポケットティッシュをつける、など。
3-2.ポスティング業者を配布スタッフの年齢層で選定する
先ほどポスティング業者の中には不正を働く輩がいるというお話をしました。そういった不正に遭わないために有効なのは、シニア層を雇っているポスティング業者の活用です。
シニア層の人たちにはまだまだ現役で頑張りたいという人はたくさんいますが、高齢化社会によって働き口の確保が難しい現実があります。
そこでこうした人たちを雇っているポスティング業者には誠実に仕事をしてくれる人が集まりやすく、責任ある仕事が期待できます。
3-3.4つのステップでセールストークを盛り込む
最後に、相手の手元までチラシが届いた時にチラシがお客さんを連れて来てくれるようにする仕掛けづくりです。これには4つのステップがあります。
3-3-1.ステップ1:痛みや悩みにスポットを当てて共感する
整骨院にできることは、来院者の体に関する悩みの改善です。チラシを手に取って見ている人には、何らかの悩みがあるはずです。最初に、そうした悩みに共感するキャッチコピーが必要です。
「腰の痛み、なかなか良くならなくてお困りですか?」
「この季節は関節痛でお悩みの方が多くなります」
といったように、まずは相手の悩みを言い当てるように共感をすることから始めます。
この段階で重要なのは、まだ整骨院の院名や施術内容を伝えてはいけないということです。
3-3-2.ステップ2:痛みや悩みの解決方法を提案する
あなたが共感を示した痛みや悩みについて、自分ならこうして解決しますという解決方法を提案します。
どんな施術をすれば何が改善されるのかという具体性があると、より相手にはリーチしやすくなります。
3-3-3.ステップ3:提案内容がお客さんの役に立つ証拠を見せる
もしあなたがチラシを見ている本人であれば、痛みや悩みの解決方法を提示された直後に、こう思うことでしょう。「それ、本当?」と。
そこで次に見せるべき情報は、提案内容が実際に来院者の役に立っている証拠です。施術を受けた人たちの感想や、実際にどうなったのかという結果、それがどのようなメカニズムになっているのかといった説明などです。
「なるほど、それなら良くなりそうだ」と思わせたら、その相手はかなり来院に近くなっています。
3-3-4.ステップ4:今すぐ行動を起こしたくなるクロージング
その気になっている相手に対して最後の仕上げとして、今すぐ行動を起こしたくなる理由を提示してクロージングです。
このチラシを見た人だけに何か特典があると、相手がすぐに行動を起こしやすいように背中を押すことができます。
「〇〇までに予約した方には特典」
「チラシを見た方だけの特別価格」
このような動機付けをすることで、チラシが「今すぐ来院」という結果につながるのです。
まとめ
これまで何度かやってみたもののうまくいかなかったという方が実に多いのが、整骨院のチラシ集客です。
その理由を3つの段階で解き明かしましたが、意外なものもあったのではないでしょうか。それも含めて解決策を伝授しましたので、次のチラシ集客ではぜひ戦略に採り入れてみてください。
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