飲食店にとって永遠の課題、平日の集客で今すぐできる3つの解決策

 

飲食店を営んでいる方々にとって、平日の集客に困っているというのは、共通の課題ではないでしょうか。土日祝には十分な集客がある一方でそれが平日となると風景が一変してしまうというのは、実によく聞かれるお悩みです。

しかも厄介なことに、祝日を除くと一週間のうち5日間という大半が平日であるため、平日の集客さえ改善できればもっと売り上げが伸びるのに…とお考えの方はとても多いと思います。

そもそも平日はお客さんが少ないものと諦めてしまうのではなく、週の大半を占める平日の集客を真剣に考えてみませんか?

1.飲食店が平日の集客に困る理由

多くの飲食店が平日の集客に困っているという現実は、根本的な問題です。しかし、だからといって「平日だから仕方ない」と諦めてしまうのうも、早計です。

1-1.平日の集客は飲食店業界全体の課題である

平日の集客に悩んでいるというのは、特定の飲食店だけのことではありません。そもそも平日とはお客さんも働いている日であり、飲食店という非日常の空間に行く気になる人が少ないというのが、多くの方が持っている平日苦戦論です。

これは動かしようのない事実ではありますが、だからといって平日になったら誰も飲食店に行かないのかというと、そんなことはありません。
この記事は、その部分に活路を見出していきたいと思います。

1-2.なぜお客さんは平日の飲食店に行かないのか

そもそもなぜ平日になると飲食店にお客さんの足が向かないのか?

その理由を今さらですがまとめてみました。

  • 土日祝と比べて平日は街を歩いている人が少ないのは一見しただけ明らか
  • ほとんどの人にとって平日は仕事があり、忙しくて飲食店に足が向かない
  • 次の日も平日なので仕事があるためまっすぐ家に帰る人が多い

こうした理由はいずれも今さらだと思いますが、これらの要因は構造的なものであり、すべてが飲食店のせいではないということを再認識しておきたいと思います。

1-3.実は飲食店に行っていないわけではない

しかし、平日の飲食店を見ると少ないながらも(少なくない場合も含めて)、お客さんがゼロということはなく、確実に飲食をしている人はいます。

これは、どんな人たちなのでしょうか。そこには、「平日の需要」があります。

2.平日の集客は「平日の需要」に注目

休日には休日の、平日には平日の飲食店需要があります。それはどんな人たちによる、どんな需要なのでしょうか。

2-1.平日には平日の需要がある

平日の飲食店に行く人たちの人物像を描いてみましょう。そこには「平日だから飲食店に行く人」と「平日、休日を問わず飲食店に行く人」という2つの人物像が浮かび上がってきます。

2-2.平日の来店が期待できる人たちとは

それでは実際に平日の飲食店に行く人(行ける人)を平日の昼、夜さらに昼夜共通という分類で挙げてみましょう。こうして見ると、実にたくさんの人たちが平日の飲食店の顧客層であることが分かります。

2-2-1.平日昼の来店が期待できる人たち

平日の昼間、ランチタイムに飲食店へ行きたいと思う人たちとは、主にこうした属性の人たちです。

  • ママ友ランチ
  • 働く人たちのランチ

いずれもランチタイムに外食をしようと思う人たちです。平日のオフィス街では行列ができるほどの飲食店も珍しくなく、そうではなくてもお客さんに困ることはあまりないでしょう。

住宅街や繁華街では、ママ友ランチの需要も見込むことができます。実際に行ってみると分かりますが、平日の昼間はママ友の集まりやペット同伴でランチに来ている人たちが実はとても多いことを実感させられます。

2-2-2.平日夜の来店が期待できる人たち

次に、平日の夜に飲食店が集客対象にできそうな人たちを挙げてみましょう。

  • 接待、会食
  • 特別な日のディナー

接待や会食といった仕事の延長線上にあるような夕食であれば平日の夜になることが多いでしょうし、誕生日やお祝い事などはその日にディナーをすることに意味があるので、平日であっても需要を見込むことができます。

しかも、これらの食事はいずれも簡素なもので終わる可能性が低く、客単価の高い食事が期待できるでしょう。

2-2-3.平日の昼、夜ともに来店が期待できる人たち

次に、平日の昼、夜ともに飲食店への来店が期待できる人たちには、どんな属性の人たちがいるか考えてみましょう。

  • 出張族
  • シニア層
  • 自営業者、自由業者

出張族の人たちは基本的に1日3食のすべてが外食になります。朝食はホテルで摂る人が多いと思いますが、昼食と夕食は飲食店で摂る可能性が高く、しかも出張なので平日昼と夜の来店が期待できます。

また、すでにリタイアしているシニア層や自営業者・自由業者の人たちにはそもそも平日、週末という区別があまりありません。自分の意向でスケジュールを立てられる人たちというのも、平日の集客では重視したい属性です。

少々番外編とも言える属性ですが、MRといって製薬会社の営業マンは営業先である医師に接待用弁当を持参することがあります。医師向けであり、接待用なので、それなりのグレードの弁当となります。客単価や利益率を考えると、来店だけにこだわらずこうした需要を取り込むことも一考の価値があります。

3.「平日の需要」に着目した飲食店の集客戦略3選

集客力が弱くなっても仕方ないと思われ気味な平日にも、意外に需要があることをお伝えしてきました。こうした需要を踏まえて平日の集客に結び付ける戦略として、今すぐできることを3つ厳選しました。

3-1.ランチ営業で平日昼の需要も取り込む

ママ友の集まりやサラリーマン、出張族、シニア層など、平日昼のランチという目的で飲食店を探す人は相当数います。そこで、これまでランチ営業をしていないのであれば、ランチ営業でこうした需要を取り込むのは有効です。

ランチ営業は客単価が低くなりがちなので利幅は薄いですが、ランチという機会に自店のことを知ってもらい、夜の集客につなげていくためのPR活動の一環と考えるのも良いと思います。

事実、この手法で成功している飲食店はたくさんあります。

3-2.一見客が入りやすい店構え、ネット告知

顧客の絶対数が少なくなる平日では、一見(いちげん)客も重要なターゲットです。通行人の目に留まりやすいような看板の設置や店内の様子が少し分かるようになっている店構えの工夫など、一度も来店したことがない人を取り込む戦略を持ってみましょう。

その時に来店しなかったとしても、覚えてもらうことで次の機会に思い出してくれるかも知れません。

3-3.Uber Eatsで出前のシステムを採り入れる

東京や大阪など大都市圏では、「Uber Eats」というシェアリングエコノミニーよる出前サービスが運用されています。

このサービスを利用することで出前スタッフを用意できない飲食店であっても出前が可能になりますし、Uber Eatsのサイト上に利用可能店として表示されるため、店のPR効果も期待できます。

新たな顧客層の開拓とPR活動を兼ねて取り組んでみるのが良いと思います。

まとめ

平日の集客という、飲食店にとって永遠のテーマともいえる課題について意外な平日の需要を軸に打開策を提案しました。

もちろんこの他にもさまざまな方法論がありますが、まずはできることから始めてみましょう!

合わせてこちらの記事も参考にしてください。

結果が出ない飲食店の集客戦略を根本的に変える方法

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です