Facebookは登場してから多くの人に利用されており、店舗の宣伝や集客に利用されることも一般的になりつつあります。
しかし、Facebookの機能を最大限に使いこなすことができておらず、期待したほどの集客効果が得られないことに頭を悩ませている店舗は珍しくありません。
Facebookは集客ツールとして優秀ではありますが、ただ使うだけでは本来得られるはずの集客効果の半分、または半分以下の効果しか得られない可能性があります。
そこで、Facebookを使って店舗集客を行いたいと考えている方のために、Facebookの機能を最大限に利用して効率的に集客する方法をお教えします。
Contents
1.集客できていない店舗が共通して行っているFacebookの間違った使い方
Facebookを利用した集客で期待した以上の効果を実感できていない店舗の多くは、Facebookの使い方にある共通点があります。
その共通点とは何なのか、詳細に解説します。
1-1.個人アカウントで集客している
Facebookによる集客がうまくいっていない店舗の多くは、個人アカウントのままで集客をしています。
個人アカウントを使うこと自体を否定するわけではありませんが、これでは店舗情報を詳細に掲載することや、どの時間帯のどのような投稿の反応が良かったかなどといった分析ができません。
そのため、効率的な集客はしにくい傾向があります。
また、Facebookは本来多くの人とコミュニケーションをとるためのツールであり、そのコミュニケーションが店舗集客にあまり向かない要因にもなります。それはどういうことなのか、次項で解説します。
1-2.個人アカウントが効率的な店舗集客に向かない理由
Facebookは多くの人に店舗を知ってもらうために使うのに、そのコミュニケーションが店舗集客に向かない要因になるのはなぜなのか、不思議に思う方もいらっしゃるでしょう。
このことを理解することがFacebook集客を成功させるためには欠かせないため、詳しく解説します。
1-2-1.お店のターゲットになりにくい
個人アカウントの友達は個人的な付き合いがある方がほとんどであり、必ずしもお店のターゲットとなるわけではありません。
そのため、どんなにタイムラインにお店の販促や宣伝を投稿したとしても、「いいね!」は付いてもターゲットに届いてはいないため、集客や売り上げの向上につなげるのは難しいといえます。
1-2-2.売り込み感が出て敬遠される
個人的なつながりがある人に対して販促や宣伝の投稿ばかりをしていると、営業や売り込みをしているという雰囲気が強く出てしまいます。
「お店の宣伝ばかりしている」や「自分達を客にしようとしているのでは?」など、相手に不快感を与えてしまうことが考えられます。
その結果、店舗に対してマイナスのイメージを持たれてしまう可能性があり、集客をするどころか敬遠されてしまう恐れもあります。
1-2-3.店舗情報を伝えにくい
個人アカウントでも名前を店名にすることや、プロフィール写真やカバー写真をお店の写真にすることでお店のアカウントとして運営することはできますが、基本情報はあくまでも個人情報です。
このため、個人アカウントのままでは商品やサービス、コンセプトや所在地など、具体的な店舗情報を掲載することができません。
店舗集客をするためにはお店の具体的な情報を伝える必要がありますが、それができないのは致命的といっても過言ではないでしょう。
だからといって、タイムラインでお店の情報を定期的に投稿するのも現実的ではありません。
以上のことから、個人情報はそもそも店舗集客には向いていないといえます。
1-2-4.アカウント停止の可能性がある
Facebookは基本的に、個人アカウントの商用利用を禁止していることをご存知でしょうか?
「みんなやっているし大丈夫だろう」と考えて個人アカウントで宣伝や集客を行っていると、ある日突然アカウントが停止されてしまう恐れがあります。
実際にお店の宣伝に使っていたら、ある日突然アカウント停止になってしまったという方は少なくありません。
そうなってしまうと、今までのように集客ができなくなってしまううえに、店舗のイメージダウンにつながる恐れもあります。
1-3.店舗集客には「Facebookページ」を使うことが鉄則
ここまでに述べたことを踏まえると、Facebookで店舗集客をするなら、個人アカウントを使うことは推奨できません。
その代わりに、商用利用に特化した「Facebookページ」で宣伝や販促をするようにしましょう。
むしろ、Facebookによる集客に成功している店舗は「Facebookページ」を使用していることが大半であるため、それがFacebook集客の鉄則ともいえます。
2.効率的な店舗集客にFacebookページが必須である理由
今すでに個人アカウントで集客しているが、それで特に支障はないという方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、効率的に集客して店舗の売り上げをアップしたいと思うなら、Facebookページは必須だといえます。
その理由を次に紹介します。
2-1.ブランドが確立できる
店舗集客を成功させるためには宣伝や販促を行うとともに、「私の店舗はこういうお店です」というブランドを確立させる必要があります。そのために必須となるのは、店舗情報を詳細に掲載することです。
Facebookページであればお店の名前や住所はもちろん、店舗の紹介やメニュー、価格帯や営業時間、駐車場の有無や店舗に行くまでの経路など、お客さんにお店のことを知ってもらうためのあらゆる情報を掲載することが可能です。
こういった店舗情報を充実させたうえで宣伝活動を行うことで、あなたのお店にマッチするお客さんにアピールすることができます。
2-2.他のSNSと連携できる
Facebookページは、TwitterやInstagramなどのSNSと連携させることが可能です。
これらのSNSと連携させておけば個別に記事を書く必要はなく、Facebookページに投稿した記事と同じものを一気に掲載することができます。
宣伝や販促を拡散できる経路は多く持っておいた方が良いので、Facebookページを中心として、複数のSNSを運用すると良いでしょう。
2-3.集客効果がある投稿を分析できる
店舗集客を効率的に行うためには、どの投稿が「いいね!」やコメント、シェアなどといった反応が良かったのかを分析し、次の投稿に活かすことが重要です。
Facebookページを使うことで利用できるようになる公式ツールのインサイトなら、その分析が可能になります。
年代別や性別での分析もできることから、商品やサービスがどういったターゲットに受けているのか把握することもできるため、集客効果をアップさせるためにもぜひ活用したいところです。
2-4.店舗集客に特化した機能が使える
現在の集客は、口コミがものをいう時代でもあります。Facebookページにはお店の評価機能が搭載されており、口コミに利用することが可能です。
また、お客さんがお店に来たことを知らせるチェックイン機能もあります。
チェックイン機能とは自分の位置情報を友達に知らせると同時に、店舗情報を友達に拡散するものです。
つまり、店舗でチェックイン機能を実行してもらうことで、まだ店舗に来たことがない知り合いの興味を引くことや、来店してもらうことが期待できます。
2-5.Facebookページを作成しよう
Facebookページは個人アカウントを持っていれば簡単に作ることができるので、すでに店舗集客に個人アカウントを使用している方は、良い機会なのでFacebookページを作ることを推奨します。
画面右上の「作成」をクリックし、「ページ」を選択するとFacebookページの作成画面になります。そこで「ビジネスまたはブランド」をクリックし、必要な情報を入力すればFacebookページの作成は完了です。
カテゴリーやプロフィール写真、メッセージボタンの表示やターゲットと投稿のプライバシー設定など、入力項目や設定情報が多くありますが、できる限り埋めるようにしましょう。
もし入力するデータをどうしようが迷った場合は、他の店舗を参考にすると良いでしょう。
3.Facebookページを利用した具体的な店舗集客法5選
Facebookページを作成したら、さっそく店舗集客を行いましょう。
次にFacebookページを利用した具体的な店舗集客法を5つご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
3-1.個人アカウントの友達をフォロワーにする
個人アカウントの友達は基本的にターゲットと考えるべきではありませんが、あなたのお店の商品やサービスに興味がある方もいらっしゃるかもしれません。
そういった方に向けてFacebookページを開設したことを告知し、Facebookページのフォロワーになってもらうように誘導しましょう。
その後、Facebookページで定期的に彼らが喜ぶ情報やキャンペーン、販促などを投稿することで、来店につなげることが可能になります。
3-2.お客さんにフォロワーになってもらう
お店のカウンターやディスプレイなど、お客さんの目に付きやすいところにFacebookページのQRコードを置いておくなどして、来店してくれたお客さんにフォロワーになってもらうように努めましょう。
この時に、「フォローしてくださった方に○○をプレゼント!」といったキャンペーンを行うことで、フォローしてもらいやすくなることが考えられます。
また、お客さんにとって価値がある情報を投稿し続けることを前提として、「フォロワー様だけの優待」などフォローし続けていることでメリットがあることを提示しておきましょう。
そうすることで、フォロワーが増えやすいうえにフォローし続けてもらうことが期待できます。
3-3.店舗を評価してもらう
お店の評価はお客さんが店舗に来るための重要な判断材料になります。
そのため、実際に店舗に足を運んでくれたお客さんに、Facebookページのお店の評価機能を使って評価してもらいましょう。
評価機能は星を1個から5個まで付けられるようになっており、5個に近いほど良い評価になります。
ここで気を付けたいポイントは、良い評価をもらうことだけに集中するのではなく、できるだけたくさんの人に評価をしてもらうことです。
星が1個や2個の評価がたくさんあるのは論外ですが、星が5個の評価ばかりでも不自然になってしまいます。
重要なのはできるだけ多くの評価をもらうことで、多くの人が来店しているお店なのだと思われることです。それによって、「私も行ってみようかな」と来店してもらうことが可能になります。
お店を評価してもらうためには、「評価してくれたら○○をプレゼントします」など、お客さんにとって評価をつけるメリットを提示すると良いでしょう。
また、お客さんが欲しいと思うプレゼントを渡すことでお店のイメージアップにつながり、悪い評価をされにくくなることが期待できます。
3-4.Facebookページの名前を検索されやすいように工夫する
より多くの人にFacebookページを見てもらうためには、SEO対策をして検索結果の上位に表示されるようにする必要があります。
具体的には、お客さんが検索をした時にあなたのお店のFacebookページが表示されやすいように、検索されそうなキーワードを店名に入れ込む工夫が必要になります。
例えば、あなたが千葉県船橋市でAという店名のスペイン料理店を経営していたとします。
この場合、多くの方はFacebookページの名前をAとしてしまいますが、これではお客さんがAというキーワードを直接入力しない限り、Facebookページを見てもらえる見込みはほとんどありません。
ではどうすれば良いかというと、「船橋のスペイン料理店 A」という名前にすることが考えられます。
こうすることで、お客さんが「船橋 スペイン料理」などといったキーワードで検索した時に、あなたのお店のFacebookページが表示される可能性が高くなります。
かなり多くの人が使用するキーワードやSEO対策をしっかり行っている競合がいる場合は、これだけではその競合よりも上位表示されるのは難しいです。
しかし、使用頻度が高くないキーワードを組み合わせることや、競合もあまり多くない場合は、これだけでもある程度集客することが可能です。
3-5.チェックインしてもらう
Facebookページのチェックイン機能でチェックインすると、その人がお店にいることとお店情報がその人のFacebook上の友達に拡散されるため、まだお店に来たことがない人にも来店してもらうことが可能になります。
また、チェックインの際にコメントを入力することもできるので、ぜひ良いコメントも入力してもらえるようにしましょう。
これもお客さんにフォロワーになってもらう時や評価をしてもらう時と同様に、「素敵なコメントと一緒にチェックインしてくれた方に、○○円割引いたします」など、メリットを感じるオファーを提示するようにしましょう。
チェックインは即拡散されるうえに集客に直結する確率が高いため、多少の割引をしたとしても、広告費と考えて実行する価値はあると考えられます。
4.まとめ
Facebookを利用している方の中には、個人アカウントとFacebookページの違いがよく分からない、Facebookページの作り方が分からないという理由で、個人アカウントを使い続けている方もいらっしゃいます。
しかし、それは非常にもったいないことです。
この機会にぜひFacebookページを作り、ご紹介した集客方法を参考にしていただき、店舗集客をさらに盛り上げてください。