自分の商品やサービスに愛着があり、より良いものにしようとするこだわりを持つことは、お店としてとても大事なことです。
しかし、良いものを提供しているはずなのにお客さんが思うように来なくて、頭を抱えている経営者が多くいらっしゃることも事実です。
あなたもこれと似たような状況に陥っているとしたら、それは良いものを作りたいという強いこだわりの「方向性」に原因があるのかもしれません。
「良いものを提供したいと頑張っているのに、それの何がいけないのか」
このように思う方こそ今回の記事を通して、こだわりが客が来ない方向を向いているのか、それとも客が来る方向を向いているのかチェックしてみてください。
Contents
1.「良い商品を提供したい」に潜む客が来ない原因
良い商品やサービスを作りたいという気持ちが強いほど、お客さんが来ない悪循環に陥るケースが多いのは何故なのでしょうか？
この疑問に対して、順を追って解説していきます。
1-1.強すぎるこだわりが引き起こす客離れ
良い商品やサービスを提供しようとすること自体は、素晴らしいことだと思います。
ただ、こだわりが強すぎるあまりにそれをお客さんに押し付けてしまうケースがあり、例えば飲食店であれば、マナーや食べ方などを押し付けてしまうことがこれにあたります。
また、声に出さずに無言の圧力をかけてしまうのも、やはり押し付けと捉えられてしまう場合もあります。
さらに、強いこだわりのためにお客さんが求めていないものを盛り込んでしまうこともあります。
以上に挙げた例でいえることは、こだわりを持つうえで非常に大切なものが抜け落ちている可能性があるということです。
1-2.誰のためのこだわりなのか
こだわりは大きく分けて、次の2つに分類することができます。
あなたが持っているそのこだわりはどちらの分類に属しているのか、誰のためのこだわりなのか、今一度考えてみていただきたいと思います。
- お客さんが欲しいと思うもののため=お客さん目線のこだわり
- 自分が良いと思うもののため=自分中心目線のこだわり
あなたのこだわりはどちらでしょうか？
実は、これが客が来るか来ないかを大きく左右します。
1-3.お客さん目線のこだわりが客を呼ぶ
自分中心のこだわりはあくまで自分のためのものなので、どんなに良いものを作ったとしてもそれは自分だけが良いと思う可能性が高く、ほとんどのお客さんは振り向かないと考えられます。
あなたが持っているこだわりに、お客さんへの思いやりは込められているでしょうか？
お客さんを喜ばせるためのこだわりが相手に伝わることで、お客さんはあなたの商品やサービスに振り向くのです。
ここまで解説したところで、次からはお客さんが来ない悩みを解決するための見直しポイントをチェックしていきましょう。
2.目指せ脱・閑古鳥！お客さんを呼び込むための4つの見直しポイント
集客を実行する前に、お客さんが来ない状態に陥っている原因を探っていきましょう。
次に4つの見直しポイントを挙げているので、ぜひチェックしてみてください。
当てはまる項目が多いほど、こだわりの方向性を見直す必要があるといえます。
2-1.商品やサービスにこだわりすぎる
自分の商品やサービスにこだわるあまり、お客さんが欲しいと思うものよりも、自分が良いと思うものを追いかける姿勢に変わっていってしまうことがよくあります。
そうなると、お客さんの欲求や需要から離れてしまいやすく、集客が困難になってしまいます。
以上のことは、自分の技術やサービスなどに自信がある人ほど陥りやすい傾向があります。
2-2.集客を疎かにしている
腕に自信がある人に多いのが、「これだけ良いものを売っているのだから、お客さんもたくさん来てくれるはず」と思ってしまい、集客を十分に行っていないケースです。
確かに良い商品やサービスを提供することは大切ですが、どんなに良いものでも存在と良さを知ってもらわなければ、お客さんに気付いてもらうことは困難です。
その結果、お客さんに来てもらうハードルはかなり上がってしまいます。
2-3.集客のやり方を間違えている
集客をきちんと行っているはずなのに期待したほどお客さんが来ないのなら、集客のやり方を間違えている可能性が高いと考えられます。
良いものを提供すれば、老若男女全てが利用してくれるわけではありません。
例えば無農薬で安全に作られた野菜は、健康や美容に対する意識が高い人にとっては良い商品ですが、値段が高い分、節約意識が高い人にとっては必ずしも良い商品であるとは限りません。
むしろ節約意識が高い人は、健康や美容に対する意識が高い人は避けると考えられる、農薬を使って大量生産した安い野菜を良いと考えて購入する確率が高いと考えられます。
このように、全ての人が良いと考える商品やサービスはほぼ存在しないといえます。
つまり、自分の商品は「誰にとって良い商品なのか」を見極めることが、集客では必要不可欠だということです。
2-4.商品の良さを伝えきれていない
集客をする際に商品やサービスを良いと思う層にアピールできていたとしても、商品の良さを伝えきれていないために、十分な集客効果を得られていないこともよくあります。
自分の商品やサービスの良さを伝える時に、商品の性質や機能を説明しているケースがとても多いのですが、お客さんにとってそれらはあまり重要ではありません。
お客さんが知りたいのは、その商品やサービスを買うことで得られる結果です。
先ほどの無農薬野菜を例に挙げると、この商品を良いと思う美容や健康に対する意識が高い人は、無農薬野菜そのものが欲しいわけでも、詳しい栽培方法を知りたいわけでもありません。
彼らが欲しいのは無農薬野菜を食べたことによって、「健康でいられる自分」や「きれいでいられる自分」が手に入る結果です。
つまり、あなたの商品やサービスを宣伝する際には、それらを利用することでどのようなメリットが得られるのかを伝えていく必要があります。
それができなければ、客が来ない状態から脱するのは難しいといえます。
3.もう集客に悩まない！客を呼ぶ集客の具体的な方法4選
先に挙げた4つの見直しポイントをチェックして、こだわりの方向性と直した方が良い部分を確認できたら、いよいよお客さんが来ない状態から脱するための集客を行いましょう。
次に厳選した4つの具体な集客方法を挙げるので、ぜひ参考にしてください。
3-1.お客さんの需要を洗い出す
お客さん目線に立って、お客さんにとっての需要を洗い出しましょう。
具体的には、お客さんがどのような目的や悩みを持っていて、何によって解決したいと考えているのかリサーチすると効果的です。
最初にどれほどお客さんの需要を洗い出せるかが、後々の集客に響いてきます。
3-2.商品のアピールポイントを洗い出す
どんなに良い商品でも、アピールしないことにはお客さんに知ってもらうことはできません。
そのため、お客さんの需要を洗い出したら、それに対して「○○に悩んでいませんか？それは□□で解決できます」などといったアピール方法を練りましょう。
ただ商品名や機能を打ち出すよりも、お客さんの悩みに共感したうえで具体的な解決策を提示するようにした方が効果的です。
3-3.本当に必要としている人にアプローチする
4つの見直しポイントでも述べた通り、とにかく幅広く宣伝することはNGです。
幅広い宣伝は効率が悪いうえに客が来ない確率の方が高く、それよりもピンポイントで「あなたのための商品です」といった方がお客さんの心に刺さりやすく、集客効果に雲泥の差があるといえます。
最初にお客さんの需要を洗い出しているはずなので、そこに合致するターゲットが集まる場所を探しましょう。
例えばあなたの商品やサービスが美容関連のものならば、お客さんは美容関連のポータルサイトやInstagramなどのSNSで情報を検索することが考えられます。
また、検索窓で直接検索する時に使われていそうなキーワードを探すのも良いでしょう。
そして、お客さんが集まる場所に洗い出しておいたアピールを基にした宣伝を打ち出すと、数多くある競合の中からお客さんに選んでもらえることが期待できます。
3-4.お客さんにとってのメリットを明示する
ここまでに挙げた集客ができていても、まだ決定打には欠けると考えられます。
お客さんがあなたの商品やサービスを選ぶ最後の一押しをするには、あなたの商品やサービスを利用することで、相手にとってどれだけのメリットがあるのかを明示することが重要です。
つまり、相手にメリットを手に入れた自分を想像させることが決め手となるといえます。
そのために、口コミや他の購入者の経験談があるのなら、それらを交えてメリットを具体的に提示すると、更なる集客効果が期待できます。
悩みが解決した自分や理想の自分が想像できれば、お客さんが来る確率はかなり高くなるといえるので、かなり力を入れて作り込むようにしてください。
4.まとめ
自分の商品やサービスにこだわりを持つことはとても素晴らしいことであり、多くのお客さんに喜んでもらうには欠かせないことです。
だからこそ、そのこだわりがお客さんが来ない原因につながるということは、思いもよらないことだったのではないでしょうか？
この記事でご紹介したこだわりの見直しポイントや集客方法を参考にして、あなたの商品やサービスの良さをどんどんアピールし、多くのお客さんに手に取ってもらえるようにしてください。
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