倒産するお店の共通点と生き残るために経営者が持つべき3つの思考

新型コロナの感染が再拡大し始めたことで、多くのお店の経営者たちは、またしても大きな不安を抱えるようになりました。

「もうこれ以上は耐えられない」、「やっていける自信がない」

という悲痛な声が再びあちこちから聞こえてくるようになりました。

そこで、今回の記事では

  • 倒産するお店の共通点
  • 生き延びるために経営者が持つべき3つの思考

について解説していきます。

これからお伝えすることを取り入れることで、あなたは、ただ今の状況を耐えるだけではなく、生き延びるためにどう動くべきか理解できるようになるはずです。

1.意外と多くの人が当てはまる倒産するお店の共通点

では、さっそく本題に入っていきますが、実はいつの時代にも倒産してしまうお店には共通点があるのです。

まずは、自分のお店が以下に当てはまっていないかチェックをしてみてください。

1-1.変化を受け入れられない

今回のコロナに限らず、倒産してしまうお店に共通することは

『変化を受け入れられない』

という性質を持っているお店です。

例えば、何十年以上続くお店が倒産したというニュースがよくやっていますが、これは言ってしまえば、

『時代の変化に対応しなかったがゆえに、世の中からの需要がなくなった』

ということなのです。

創業○○年という響きだけ聞くと、「伝統を守ってきたんだな」と感じるかもしれませんが、別の見方をすれば、『時代の変化についていけてない』ということになります。

これは大きなお店や、歴史の長いお店に限ったことではありません。

「ウチはこういう店だから」
「ウチにはこだわりがあるから」

というお店の店主は決して少なくないですが、それは常に変化が起きている世の中で、自分のお店だけ変化を拒んでいるといっても過言ではありません。

そういうお店は、時間とともにじわじわとお客さんからの需要がなくなっていきますし、今回のような突発的な変化に対応できずに潰れてしまう可能性が非常に高いのです。

1-2.商品に愛着を持ち過ぎている

2つ目の共通点は、

『自分の売っているものに愛着を持ち過ぎている』

ということです。

自分の商品やサービスに自信や誇りを持つことは決して悪いことではありませんし、むしろ素晴らしいことだと思います。

しかし、それゆえに、その商品やサービスを売ることに固執をしてしまい、『今、お客さんは何を求めているのか』を見失っている人は少なくありません。

どんなに良い商品やサービスも永久に需要があるわけではありません。

人の価値観が変われば需要も変わりますし、世の中に変化が起きても需要は変わります。

今回のコロナでは、世の中の急速な変化によって、まさに人の需要がガラリと変わった現象だといえます。

それを理解せずに、自分の商品やサービスに愛着を持ち過ぎてしまうと、取り残されてしまうことになります。

2.生き延びるために持つべき3つの思考

では、これらを踏まえて、私たちが生き延びるためには、どういう考えでビジネスに取り組んでいくべきなのか?

私たち経営者が持つべき3つの思考を紹介します。

2-1.○○業思考から商売人思考へ

私たち経営者は自分自身の自己紹介をする際に、

『○○業をやっています』

と答える人がとても多いです。

飲食業をやっている人は、「飲食をやっています」と自己紹介しますし、サロン業をしている人は「○○サロンをやっています」と答えます。

しかし、この「自分は○○業」というセルフイメージが自分を固定化してしまい、変化を拒む自分を作ってしまっているのです。

そういう人は今回のように、人がお店に出向くという需要が低下した時も、「お店に来てもらう」という思考から抜け出せずに、何とかして来店してもらう策を考えたり、今の時期が過ぎるまで耐え忍ぶという選択をしてしまいます。

しかし、自分の業種に固執せず

『自分は商売人』

というセルフイメージを持つ人は違います。

世の中の需要に変化が起きると、それに合わせて自分も変化をしていきます。

今回でいうと、無理にお店に来てもらおうとするのではなく、「家にいながら○○したい」という需要に合わせて自分のビジネスも変化させることができるのです。

つまり、

『自分は○○業→自分は商売人』

という思考を持つことで、色々な変化に対応できるようになります。

2-2.商品思考からマーケティング思考へ

2つ目の私たちが持つべき思考は、

『商品思考からマーケティング思考へ変える』

ということです。

多くの人は、どうしても商品やサービスをビジネスの中心に置いてしまいます。

「ウチの目玉商品はコレだ」
「ウチのメインサービスはコレです」

というふうに商品ありきのビジネスを作ってしまうのです。

しかし、先ほども言いましたが、どんなに素晴らしい商品やサービスでも、その需要はずっとは続きません。

そうなってしまった時に、商品やサービスをビジネスの中心に置いているお店は一気に売上が落ちていってしまいます。

しかし、ビジネスの中心を商品ではなく、マーケティングに置いているお店は違います。

マーケティングに重きを置いているということは、言い換えると、『お客さんは何を求めているのか』を常にアンテナを張っていることになるので、たとえ今売っているものの需要が終わったとしても、次のヒット商品を生み出すことができるのです。

何度も言いますが、お客さんの需要は常に変化をし続けています。

それに対応していくためには、「この商品は必ず売れる」という商品思考でビジネスをやるのではなく、常にお客さんの需要に合わせることができる

『マーケティング思考でビジネスを行うべき』

なのです。

2-3.変化はピンチではなくチャンスと捉える

今回のコロナによる変化は「ピンチですか?それともチャンスですか?」という質問をすると、90%以上の人がピンチと答えると思います。

しかし、生き残れる人は違います。

『大きな変化は成長するためのチャンス』

と捉えているのです。

もっと具体的に言うと、

「こういう大きな変化は自分にとって足りなかったものを教えてくれている。これを乗り越えることができれば、自分たちはもっと成長できて、もっと強くなれる」

と捉えているのです。

変化をピンチと捉えてしまうと、どうしても身体も心も固まってしまい、何もできなくなってしまいます。

しかし、変化をチャンスと捉えることで、それを乗り越えるためのアイデアが出てきますし、商売人思考やマーケティング思考を持つことで、戦略を考えることができるようになります。

『大きな変化は成長するためのチャンス』

という思考を持つようにしてください。

3.まとめ

ビジネスをやっていくうえで、私たち経営者の思考は多くの人が考える以上に重要です。

もしあなたが倒産してしまうお店の共通点に当てはまっていたとしても、心配しないでください。

今回お伝えした3つの思考を取り入れることで、今後あなたのビジネスは大きく成長していけるようになるはずです。

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