ここ最近になって、一旦は落ち着いてきたと思われた新型コロナウイルスの感染拡大が再び猛威をふるいはじめました。
日に日に更新される過去最多観戦者数を見て、頭を抱えている経営者の方々も多いと思います。
この状況に政府も様々な策を立てていますが、それでも私たちの状況は良くなるどころか日に日に悪化していく一方です。
「このままじゃ食べていけなくなる」
「もう廃業が目の前まで来ている」
そんな思いを抱えながら、この記事を見ている人もいると思います。
そこで、今回は客離れを防ぐ『簡単にできるのに意外と見落とされている3つの対策』を解説していきます。
これらの対策を実行することで、あなたのお店の客離れは今までよりも緩やかに変化していくはずです。
Contents
1.対策① コロナ対策をしっかり謳う
まず最初に、多くのお店がやっていそうで意外とやっていないのが
『お客さんへ向けてどういうコロナ対策をしているのかをしっかりと説明する』
ということです。
そもそも今、私たちがお客さんに困っている最大の原因は、『コロナの感染を防ぐためにお客さんがお店に来ようとしない』ことにあります。
それなのに、多くのお店は、ただ単に他のお店の右へならえであるかのように、
- スタッフのマスク
- 着用来店時の検温
- 手のアルコール消毒
くらいしか実施していません。
しかも、それをただ店内で実施しているだけで、どこにも告知をしていないのです。
この状況でも利益を出しているお店を見れば分かりますが、どのお店も独自の感染防止対策も作り、それを公の場で謳っています。
この状況では、当たり前のようにやるべきことだとは思いますが、意外と多くのお店ができていないのが現状です。
では、具体的にどのように進めていけばいいのか?
それを説明していきます。
1-1.コロナ対策を完全なコンプライアンス化する
コロナ対策を謳ううえで大事なことは、
『コロナ対策を完全なコンプライアンス化する』
ということが必要です。
今までやっていたように、
「他のお店がやってるから検温しよう」
「今や常識だからマスクを着用しよう」
「みんなやってるからアルコールスプレーを置こう」
ではなく、
『自分のお店はこういうお店で、こういう感染リスクがあるから、こういう対策を立てよう』
というふうに自分のお店にとって『十分すぎるほどの』対策を立てる必要があります。
例えば、あなたが飲食店を経営している場合は、
- マスク着用
- 来店時の検温
- アルコールスプレー常備
- お客さんのソーシャルディスタンス
はもちろん、
- 食材に触る前に必ず手を洗い
- きちんと消毒できるように必ず手が乾いてからアルコールスプレーを使う
- お客さんと接する前後は必ずうがいをする
- トイレは30分おきに消毒する
というふうに、感染を徹底的に防ぐための自分のお店に必要な対策を立ててルール化する必要があります。
そして、それをスタッフ間で必ず守らせる必要があります。
1-2.感染防止対策を十分すぎるほど告知する
そして、さらに重要なのが、
『お店の感染対策を十分すぎるほど告知する』
ことです。
これも多くの人が見落としがちですが、しっかりと感染対策を立てて実施しているのに、それをどこにも告知していないというケースが目立ちます。
お店のホームページはもちろん、
- ブログ
- LINE
- メルマガ
など、至るところでお客さんがすぐ分かるように掲載しておきましょう。
意外と抜けているのが、集客用の宣伝物です。
チラシやランディングページなど、必ず伝えたほうがいい集客に直結する部分で感染対策について触れていないことがとても多いのです。
きちんと至るところでお客さんに伝わる形で、告知しておくことが重要です。
2.対策② WEB予約システムを導入する
コロナ禍になってから、今までに増して多くの人がオンライン主体で買い物や予約をするようになりました。
しかし、そんな中でも未だに予約を電話でしか受けないお店や、オンライン予約があったとしても予約フォームでの対応しかしていないお店はたくさんあります。
そういう方は、ぜひカレンダーなどで予約の日時がしっかりと確認できて、決済機能も充実しているWEB予約システムを取り入れてみてください。
それをすることで、
- 電話予約を敬遠している人
- 営業時間外に電話してくる人
- 予約確認メールが他のメールに紛れて忘れてしまっていた人
などの取りこぼしがなくなります。
3.対策③ リモート商品・サービスの提供
これは今までにも何度かお伝えしてきますが、
『お店に来店しなくても買うことができる商品やサービス』
を提供することも客離れの対策には必要です。
こちらがどんなに感染対策を用意しても、「それでもやっぱりお店には行きたくない」というお客さんも一定数存在します。
ですので、そういう人のためにリモート提供できる商品やサービスを用意して、宣伝するのです。
私のクライアントで小さな居酒屋をやっている人の例を挙げると、みんなと楽しく飲みたいけどお店に行くのは怖いという人が一定数いたということで、
『1時間800円でオンライン飲みとして参加できるサービス』
を始めたところ、週に10〜13人程度が2時間ほど、使ってくれるようになったといいます。
客単価としては1人当たり1,600円ですので、決して大きな収入源とは言えませんが、仕入れゼロでの収入を得られるようになりましたし、何もしないで客離れをしていくよりは遥かに良いと思います。
このように、
『どうしてもお店には来れない』
という人向けの商品・サービスを充実させることも対策の1つになります。
「こんなもの売れるはずない」と思うようなものでも、意外と需要があったりするので、企画段階から諦めるのではなく、小さくテスト的にやってみることが大事です。
4.まとめ
これら3つの対策はいかがでしたか?
どれもお手軽にできる対策ですが、前述したように意外と多くの人がやっておらず、とてももったいない状況を生み出しているのが現状です。
劇的に売上が伸びるようなことではありませんが、これらをやることで今よりも良い状態になる可能性は非常に高いと思います。
ぜひ、ご自分のお店に合わせて、これらの対策を実行してみてください。