売れない商品を売るための簡単マーケティング方法と2つの成功事例

世の中には、黙っていても飛ぶように売れていく商品やサービスもあれば、何をしてもまったく売れない商品やサービスも存在します。

もし、自分の扱っているものが売れる商品やサービスであれば何も言うことはありませんが、大抵の場合は、自分の商品やサ―ビスが売れなくて悩んでいることが多いと思います。

そこで、今回は、

『売れない商品を売るための簡単マーケティング手法』

について解説します。

もし、あなたが自分の商品やサービスが売れなくて苦戦しているのでしたら、これからお伝えする内容を取り入れてみてください。

上手くいけば今までの売れ行きがウソかと思うくらい、売れなかった商品が売れていくはずです。

1.売れない商品を売るための簡単マーケティング手法

では、ここからは、売れない商品を売るための最も簡単なマーケティング手法について、順を追って詳しく説明していきましょう。

1-1.売れないのは狙った層が必要としていないから

詳しい説明をする前に、まず、

『今、あなたの商品やサービスが売れないのはなぜか?』

ということを考えてみてください。

この質問をすると、多くの人は、

「商品の質が良くないから」「サービスの内容が良くないから」

というふうに考えると思います。

しかし、それは本当にそうなのでしょうか?

たしかに、商品やサービスの良し悪しは、売れ行きに関わる要因の1つではあります。

しかし、その商品が良いか悪いかというのは人によって変わります。

ある人にとっては高級寿司はとても良い商品ですが、他の人にとっては高級寿司よりも100円寿司のほうが良い商品なのです。そんなケースはあらゆる商品やサービスにおいて山ほど存在します。

では、それを踏まえて、自分の商品やサービスが売れないのはなぜか?というと、

『あなたの狙っている層があなたの売っているものを良いと思っていない』

ということになるのです。

別の言い方をすると、あなたがターゲットにしている人たちは、あなたの商品やサービスを必要としていないのです。

極端なことを言うと、100円寿司を良い商品だと思っている人たちに高級寿司を勧めているようなものなのです。

とても重要なことなので、まずはここまでを理解してほしいと思います。

1-2.あなたの商品を欲しがる層にターゲットをシフトする

では、ここからは

『どうすれば売れない商品が売れるようになるのか?』

についてお伝えしますが、ここまでの説明を読むと

「自分の狙っている層が自分の商品を必要としていないなら、新しく商品づくりをするしかないじゃないか」

と多くの人が思うかもしれませんが、それは良い方法とは言えません。

新しく商品づくりをするとなると、それなりの時間と労力は掛かりますし、商品の開発費用が掛かってくる場合もあります。

ですので、新しい商品やサービスを作ることはお勧めしません。

その代わり、何をするかというと、

『ターゲットを変える』

ということをしてほしいのです。

つまり、あなたの商品やサービスを欲しがるであろう層を見つけ出して、その層にターゲットをシフトしてほしいのです。

たったこれだけのことですが、狙ったターゲットが上手くはまれば、今までの売れない状態がウソだと思うくらい売れ行きが良くなっていきます。

では、次は、この手法を使って見事に売れない商品の売れ行きを改善した事例を紹介していきます。

2.売れない商品を売った2つの成功事例

ここからは『ターゲットを変える』ことで、売れない商品の売れ行きを改善した事例をお伝えします。

2-1.日の当たらない家を3倍の値段で売った事例

1つ目の事例は、

『日の当たらない真っ暗な家を3倍の価格で売って事例』

です。

こちらは私のクライアントの不動産業の方の事例ですが、この方が抱えている物件の1つに、「日当たりがとても悪く昼間でも電気を付けないと真っ暗になる家」がありました。

当然、売れないどころか問い合わせの1つもなく、価格を近隣相場の3分の1以下である960万円にしても売れませんでした。

しかし、ここでターゲットを変えてみたら状況が変わったのです。

今までは、他の不動産会社と同じく、家を探しているファミリー層を狙っていたのですが、それでは誰も買ってくれないと判断し、『光線過敏性』という日光に当たることができない病気の人に向けて『安心した暮らしを勝ち取る家』というコンセプトで販売をすることにしたのです。

すると、今まで1件の問い合わせもなかった状態から、ひと月に2~3件の問い合わせが来るようになり、最終的に元々の価格の3倍以上の2900万円で成約したのです。

購入者の方も「普通の人からしたら買わない物件だと思うが、私たちにとってはまさに探していた物件です」と喜ばれていました。

まさに、『ターゲットを変えた』ことで上手くいった事例です。

2-2.ワーケーション需要に焦点を合わせて上手くいった事例

もう1つの事例は、星野リゾートの事例です。

コロナによって観光業が壊滅的な打撃を受けたことによって、多くのホテルや旅館の業績が落ちていきました。

そんな中、星野リゾートは通常の旅行ではなく、ワーケーションという新しい生活様式に注目が集まっていることを知り、「仕事をしながら休暇を楽しみたい人」へとターゲットをシフトしました。

  • テレワークステイプラン
  • リモートワークステイプラン
  • リモート書斎プラン

などのコンセプトを打ち出し、宿泊客を増やしています。

これによって、多くのホテルや旅館が8~9割近くの減収している中、星野リゾートは新しい顧客の獲得に繋がっているとのことです。

3.まとめ

ここまで説明してきたように、『ターゲットを変える』ことで、売れない商品やサービスが売れるようになることはよくあることです。

ですので、「売れない」と感じたら、その商品やサービスを諦めてしまう前に、「それを求めている人は誰か?」という事を突き詰めていき、新しいターゲットを見つけるようにしてみてください。

何度も言うようですが、あなたの商品とそれを望むターゲットがマッチすれば、売れ行きの改善は決して難しいことではありません。

ぜひ、あなたのビジネスにも取り入れてみてください。

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