最近は情報収集の時に検索エンジンを使うことに加えて、SNSを使うことが主流となってきています。そのため、店舗集客のためにSNSを使うことは非常に重要であり、実際に集客に取り入れている店舗は増加しています。
しかし、いくつもあるSNSの中からどれをどうやって使えば良いのか分からないケースや、使ってみたものの集客効果を実感できないというケースが多くあります。
そこで、店舗集客にSNSを取り入れたいと考えている方のために、SNSの集客力を最大限に活かすコツをお教えします。
1.店舗集客で最も効果的なSNSとは何なのか
店舗集客のためにSNSを使うにあたって、「最も効果的なSNSは何だろう？」と考えてはいませんか？
もしそうであるならば、SNSによる集客効果を最大限に得るために、「店舗集客の効果No.1のSNSを使う」という発想を変える必要があります。
では、どのSNSが店舗集客に最も効果的で、どのように発想を変えれば良いのでしょうか？
これらのことについて、詳細に解説していきます。
1-1.店舗集客で利用するSNSは1つに絞らない
写真や動画など、ビジュアルによる集客に特化したInstagramや、拡散力が高いTwitter、幅広い年代で当たり前のように利用されるようになったLINEなど、どのSNSも店舗集客に効果があります。
そのため、「結局どれを使うのが正解なの？」と悩んでしまいがちです。
正解は、「必要に応じて全部」です。SNSによって得意分野や苦手分野が異なるため、たった1つのSNSをピックアップして使うよりも、用途や必要な機能に応じて組み合わせて使う方が、高い集客効果を得ることができます。
1-2.SNSによる店舗集客の秘訣は「使い分け」と「組み合わせ」
SNSの集客力を店舗集客で最大限に活かすためには、セールなどの宣伝をすることが重要です。
そして、店舗のコンセプトを伝えるのかなどの用途における「使い分け」と、それぞれの用途においてどのSNSを「組み合わせる」かが秘訣となります。
この2つの秘訣について、次でさらに具体的に確認していきましょう。
2.SNSの集客力を最大限に活かす店舗集客の2つの秘訣
店舗集客でSNSの力を最大限に活かすための2つの秘訣である、「使い分け」と「組み合わせ」について、具体的に解説していきます。
ぜひ、現在行っている店舗集客に取り入れてみてください。
2-1.店舗集客におけるSNSの使い分け2パターン
店舗集客におけるSNSの使い方には、大きく分けて2つのパターンがあります。
次に解説するそれぞれのパターンとともに、使い分ける際には適切なSNSが異なることを覚えておきましょう。
2-1-1.写真や動画などのコンテンツを発信
SNSを使った店舗集客として、写真や動画、文章などのコンテンツを発信する方法があります。
この方法の主な目的として、商品やコンセプトなどを画像や文章などを使って多くの人に見てもらうことで、お店のファンになってもらうことが挙げられます。
SNSによってファンを増やし、店舗に足を運んでくれるお客さんを増やすためには、いかに多くの人に見てもらうかが重要となります。
そのためには、投稿写真の見映えを良くするなどといった工夫が必要となります。
よく見られる工夫として、大盛りや色彩豊かな飾りつけをするなどといったことがありますが、見た目よりも有機野菜にこだわるなどといった内容重視の店舗もあります。
その場合は、畑で採ったばかりの有機野菜の見映えが良い写真に、こだわりについての文章を添えるなどといった方法が考えられます。
以上のことから、写真や動画などのコンテンツを発信する時には、いかに自分達のこだわりを見た目良く発信するか、気を配るようにしましょう。
2-1-2.セールやクーポンなどの発信
もう1つのSNSを使った店舗集客の方法は、セールやクーポンなどのお得情報を発信することです。
セールはすでにお店を知っている人に対して最も成果が見込める方法であると同時に、お店を知らない人は写真が動画などの配信内容を見てから、セール情報を見に来ると考えられます。
そのため、先に述べた写真や動画などによる発信に力を入れながら、商品やサービスに興味を持ったお客さんに向けてセールやクーポンなどのお得情報の発信を行うようにしましょう。
2-2.集客効果を最大限にするためのSNSの組み合わせ
先に紹介したSNSを使った2パターンの集客方法に対して、適切なSNSを組み合わせて使うことが、店舗集客の効果を最大限にするためには欠かせません。
そこで店舗集客におけるSNSの使い方別に、具体的な組み合わせ方をご紹介します。
2-2-1. コンテンツの発信におけるSNSの組み合わせ
写真や動画、文章などによる発信では、検索の主流になりつつあるInstagramの利用はマストです。
また、写真などのビジュアルによる店舗集客には、FacebookやTwitterも効果的です。この2つのSNSは高い拡散力があるので、ぜひ使うようにしましょう。
また、動画配信をする時は比較的長い動画はYouTube、短くて手軽に見れる動画はTwitterやInstagramで動画投稿するといった使い分けも良いでしょう。
例えば美容室なら、ヘアセットの一部や簡易版の動画をInstagramやTwitterに投稿し、全工程の動画はYouTubeに投稿するなどといった方法があります。
InstagramやTwitterでダイジェストや一部を見せて「全編はこちら」といった具合にYouTubeに誘導するのも一考の価値があります。
2-2-2. セール情報の発信におけるSNSの組み合わせ
セールやクーポンなどのお得情報は、不特定多数よりもフォロワーに対して発信する方が高い効果が見込めるため、TwitterやFacebook、LINEやお店のアプリなどを使うと良いでしょう。
Instagramは雰囲気重視のSNSであり、セール情報などを投稿するとせっかくの雰囲気が壊れてしまう可能性があるので、お得情報の配信における利用は必須ではありません。
2-2-3.拡散力の高いSNSで集客力アップを狙う
写真や動画などによるコンテンツの発信でより多くの人をファンとして取り込むためには、拡散力は必須となります。
そのため、YouTubeやInstagramに投稿したら、FacebookやTwitter、LINEなど拡散力のあるSNSで共有することを忘れないようにしましょう。
このようにして、フォロワーにも質の高いコンテンツを見せ続ければ、さらにファン化が進み、リピーターになってもらうことや、ワンランク上のサービスや商品を求めてくれる可能性も高くなります。
さらに、投稿内容が拡散されていけばコンテンツが見られる可能性も高くなり、それに伴ってフォロワーをさらに増やしていくことも可能になります。
2-3.SNSで広告を出す
先に述べたSNSを使った店舗集客の2つの秘訣にプラスして、SNSで広告を出すのも有効です。ここでは、全てのSNSで共通する広告の効果的な使い方を解説します。
2-3-1.ターゲットを絞って直接的なオファーを出す
すでにお店を知っている人や、お店を必要としているターゲット層に絞って広告を配信することで、直接的なお店の宣伝で集客を行うことができます。
この広告による集客は需要がある層に絞ってオファーを出すため、来店を促すことが出来る人数は少ない傾向にありますが、比較的反応が良く、あまり時間をかけずに集客をすることができます。
2-3-2.不特定多数に魅力的なコンテンツを配信する
ターゲットを絞らずに不特定多数に魅力的なコンテンツを配信する場合は、今後ファンになる可能性がある人にアプローチすることができます。
ただし、お店のことを知らない人の目に留まるためには、コンテンツが魅力的であることが必須であるため、ビジュアルや文章に興味を持ってもらう工夫が必要です。
そのためには、SNSによる集客がうまくいっている競合の投稿を参考にする方法があります。参考にする際には、反応の良い投稿の何が評価されたのかをしっかりと考えて、自分の投稿に反映すると良いでしょう。
魅力的なコンテンツを配信するためには手間と時間が必要となりますが、その分多くの人を狙うことができ、新規顧客の開拓が可能になります。
3.SNSで店舗集客をする時に気を付けるべき4つのポイント
SNSによる集客効果を得るためには、気を付けるべきポイントが4つあります。
これらのポイントを知っているかそうでないかで得られる集客効果に差がつくので、しっかりと押さえておきましょう。
3-1.企業アカウントを使う
InstagramやFacebook、LINEなどは企業アカウントを使うようにしましょう。
そうすることで広告を出稿できるようになる他に、フォロワーの性別や年齢層、反応の良かった投稿や時間帯を分析することが可能になります。
SNSによる店舗集客の成果を上げるためには、投稿やフォロワーの分析をして次の投稿に反映するというPDCAが非常に重要です。
企業アカウントは基本的に費用がかからないため、個人アカウントを運営している場合は企業アカウントに切り替えることを推奨します。
3-2.広告であることを出し過ぎない
セールやクーポンなどのお得情報は嬉しいものですが、あまり頻繁だと広告感が出過ぎてしまいます。また、商品紹介が多すぎても同様のことがいえます。
従って、これらの投稿はほどほどにして、商品が生活の一部として実際に使われている写真や動画を投稿する方が有効だと考えられます。
3-3.LINE@（LINE公式アカウント）の利用料に注意
LINE@は少し前まで無料でたくさんのメッセージを配信することができましたが、LINE公式アカウントになってからは、フリープランとライトプラン、スタンダードプランの3つのプランが選べるようになりました。
フリープラン以外は月額利用料が必要であるうえに、それぞれのプランで無料配信できるメッセージ数が決まっています。
このことからメッセージを追加購入すると、月の配信数によっては月額利用料が数十万円になってしまうこともあり、中小規模の店舗だと採算が取れなくなってしまう可能性があります。
従って、LINEによる店舗集客で高い費用対効果を得るためには、月にどれほど配信するのかを考慮し、最初はライトプランにしておいて必要に応じてプランを変更するなど、柔軟な使い方を推奨します。
【参考】
3-4.SNSは育ててこそ力を発揮する
InstagramやTwitterなどのSNSは拡散力が大きな魅力ですが、フォロワーがついて拡散力が高まるまでには、ある程度の時間が必要です。
このことからSNSを使ったからといって、いきなり集客効果が得られるわけではないことを承知しておく必要があります。
運良くバズったとしても、それは一過性のもので持続しないことが大半なので、本当のファンを増やして持続的な集客効果を得るためにも、SNSアカウントを育てていくことに時間と力を注ぎましょう。
4.まとめ
SNSは宣伝やコンセプトのアピールなど、用途によって使い分けるとともに複数のSNSを組み合わせることで、高い集客効果を発揮させることができます。
また、SNSによる店舗集客を成功させるためには多くの人にフォローしてもらえるように、SNSアカウントを育てることに力を注ぐ必要があることを忘れないでください。
以上のことを踏まえて、SNSの集客力を最大限に活かす店舗集客の2つの秘訣や、気を付けるべき4つのポイントを参考にしていただき、SNSによる店舗集客の成果を着実に上げていってください。
