新型コロナの再拡大により、緊急事態宣言が再発令されました。
多くの個人事業主の方たちは、売上を大きく落とし、苦しい日々を耐えていると思います。
「もう成す術もない」と肩を落としている人も少なくないはずです。
そこで、今回は、
- 今からでも遅くないコロナ関連の融資制度の紹介
- 融資に頼らずに発想の転換で資金を集める方法
の2つの資金調達方法について説明していきたいと思います。
もし、あなたが今、八方塞がり状態で行き詰まっているのでしたら、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。
現状を打破できるきっかけになるかもしれません。
Contents
1.まだ遅くないコロナ融資
まず、最初に2021年1月現在でも利用できるコロナ関連の融資制度をご紹介します。
1-1.新型コロナウイルス感染症特別貸付
1つ目の融資制度は、日本政策金融公庫の
『新型コロナウイルス感染症特別貸付』
です。
こちらは2020年の春に申し込みが殺到した融資制度で、早く申し込まなければ予算がなくなってしまうと言われていた制度ですが、今現在でも申請が可能です。
最初の頃とは一部だけ募集要項が変わっていますが、ほとんどの部分は2020年の時と変わりはありません。
以前、出遅れてしまい「もう遅い」と思って諦めてしまった人はぜひ問い合わせてみてください。参考サイト
参考サイト
新型コロナウイルス感染症特別貸付
https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/covid_19_m.html新型コロナウイルス感染症特別貸付に関するQ&A
https://www.jfc.go.jp/n/finance/saftynet/pdf/covid_19_faq.pdf
1-2.セーフティネット、危機関連保証
2つ目は、
『セーフティネット4号、5号、危機関連保証』
です。
こちらも、もう今更間に合わないと思っている方が多いのですが、
- セーフティネット4号に関しては令和3年3月1日まで
- セーフティネット5号に関しては6月30日まで
- 危機関連保証に関しては6月30日まで
と指定期間を延長されています。
申請に関しては今までと同様、募集要項を満たしている事を確認したうえで、市区町村へ認定申請を行い、認定書を発行してもらいます。
認定書の発行から30日以内に、銀行や信用保証協会へ融資の申し込みをする必要があります。
認定書の発行をしてしまえば、指定期間を過ぎていても、セーフティネット保証の対象になります。
また、銀行等によっては、先に銀行に話を通しておく事で、認定申請を代行してくれるところもあります。
こちらも「もう今更無理だよ」と思って諦めていた人はぜひ利用してみてください。
参考サイト
セーフティネット4号
https://www.chusho.meti.go.jp/kinyu/2020/201120_4gou.htmlセーフティネット5号、危機関連保証の延長
https://www.chusho.meti.go.jp/kinyu/2021/210115_5gou.html
2.クラウドファンディング
融資以外の資金繰りの方法としては、
『クラウドファンディング』
が有効です。
知っている人もたくさんいると思いますが、クラウドファンディングとは、クラウドファンディングとは、「群衆(クラウド)」と「資金調達(ファンディング)」を組み合わせた造語で、「オンラインを介して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達する」ことを指しています。
分かりやすく言うと、商品やサービス、企画の発案者であるあなたが、「こんなものを作って売る予定です。支援してくれませんか?」と不特定多数の人たちに呼びかけます。
それに対して、あなたの商品やサービスを良いと思った人たちが自分に無理のない範囲で少額を支援するというものです。
通常の出資と違う点は、支援者はリターンとして利益の分配や配当を得るわけではなく、あなたの商品やサービス、優待の権利などを受け取るという点で、何をリターンとするかは、発案者であるあなたが決めることができます。
では、どのようなステップでコロナ禍の今、クラウドファンディングを使って資金を集めるかを説明します。
1-1.コロナ禍で求められているモノを企画する
通常のクラウドファンディングの場合は、様々なアイデアが飛び交っていて、支援者たちも自分の好みのものに出資をしていくという流れでしたが、コロナ禍の現在では
『コロナ禍で役に立つ商品やサービス』
に出資が集中しているように思います。
例えば、あなたが魚の美味しい地域で飲食店をしているとします。
これまでなら、
『この地域の素晴らしい鮮魚の味を全国の人に食べて欲しいので新店を出します。協力してください』
で、支援が集まってきていました。
しかし、現在は、
『コロナによって誰もが外に出なくなった今、本当に美味しい魚を全国の人に食べて欲しいと思います。そのために誰もが美味しい魚を気軽に楽しめるために通販サイトを作ります。協力してください』
というコロナに関連するもののほうが支援が集まりやすいのです。
ですので、自分のビジネスを振り返り、
『どうすればコロナ禍で過ごす人たちの役に立てるか』
という企画を立てることが大切です。
2-2.クラウドファンディングサイトに企画を出す
魅力的な企画ができたら、それをクラウドファンディングサイトに出していきます。
クラウドファンディングサイトとは、発案者と支援者をマッチングするためのサイトで、ここに企画を出すことで、不特定多数の人の目に留まり、支援を受けることができるようになります。
クラウドファンディングサイトはいくつも種類がありますが、私がお勧めするのはCAMPFIREというサイトです。
こちらは日本最大級のサイトでマッチング成立の数も多いのでお勧めです。
また、コロナによって影響を受けた事業者には手数料が0%になるプログラムも実施しています。
良い企画ができたら、ぜひこのサイトを使って支援を集めてみてください。
参考サイト
CAMPFIRE
https://camp-fire.jp/
3.まとめ
今現在、去年の緊急事態宣言の時以上に感染者数が増えて、私たちのビジネスは悪化していく一方です。
しかし、こんな時だからこそ、自分にできる事を1つずつ確実にやっていく事が必要です。
今回紹介した方法は、特に目新しいものではありませんが、多くの人が忘れているものだと思います。
これらをまだやっていない人は、ぜひ余力のあるうちにやってみてください。