前回の記事では、自宅サロンでも最大100万円を受け取れる持続化給付金について解説しました。
今回は、その持続化給付金を使ってできる、2つのコロナ対策ができるかについて紹介していきます。
1.自宅サロンだからこそできるお客さんを集められるコロナ対策
「最大100万円も給付金が入るなら、なんとかお客さんが入らない間も持ちこたえるかもしれない」と思う方は多いと思います。
しかし、ただじっと耐えているのではなく、正しいコロナ対策をとることで、今まで以上にお客さんを増やすことは可能になります。
そこで、自宅サロンオーナーのあなたがやるべき3つのコロナ対策を紹介していきます。
1-1.【コロナ対策①】オンラインでセルフケアレッスンを行う
コロナ禍の今は、とにかく人が外出する頻度が減っています。
さらにサロンのような密接空間で身体に触れる施術をするとなると多くの人は敬遠するでしょう。
しかし、実際お客さんは、自粛によってかなりのフラストレーションを感じていますし、「サロンに行って体のケアをしてもらいたい」というのが本音です。
そこで、そういったお客さんの欲求を叶えてあげるために『お客さんが自分でセルフケアができるようなレッスンをオンラインで行う』という方法があります。
それを取り入れることで、家から出られないお客さんにサービスを提供することができるようになります。
また、こういったサービスを作っておくことで、コロナの影響が過ぎ去った後も、家から出られない層や遠くて通えない層をターゲットにすることも可能になります。
1-2.【コロナ対策②】巣ごもり需要を狙ったコンテンツ販売をする
もう1つのコロナ対策としてできる事は、『あなたの施術の技術をコンテンツとして販売する』ということです。
現在、外出自粛によって巣ごもり消費がとても増えています。
その中で売れているものの1つのジャンルとして『自宅で自分磨き』というものがあります。
そこで、あなたの施術のスキルをテキストや動画などにまとめて、それをダイエットコンテンツや美容コンテンツとして販売するのです。
そうすることで、自宅で自分磨きをしたい人たちをターゲットにした商品を作ることができます。
また、この方法の素晴らしいところは、サロンにお客さんを呼ぶのではなく、コンテンツを販売するので、自分の商圏だけではなく全国の人をターゲットにすることができます。
2.オンラインセルフケアレッスンの作り方
では、ここからは、それぞれのコロナ対策の進め方について解説していきます。
まずは、オンラインセルフケアレッスンについて説明をします。
2-1.オンライン配信システムを用意する
オンラインレッスンをするうえで、必ず押さえておく必要があることは『オンライン配信環境を整えておく』ことです。
現在、色々なオンライン配信ツールがありますが、私がお勧めするのは、ZOOMというWEB会議システムです。
こちらは比較的、初心者の方でも扱いやすく、費用も無料、もしくはかかったとしてもとても安価で済みます。
実際の料金体系は下記になります。
おそらく自宅サロンのオンラインレッスンで使うのであれば、
- 無料の基本プラン
- 月額2000円のプロプラン
のどちらかが適していると思います。
(無料の基本プランの場合はグループミーティングが40分までとなっているので、40分以上のレッスンをする場合はプロプランをお勧めします)
2-2.オンラインレッスンの販売ページを用意する
次に、必要なものはオンラインレッスンを紹介して申し込んでもらうためのWEBページを用意することです。
俗にいうランディングページ(LP)と呼ばれるものです。
ここでは、ただ単にオンラインレッスンの説明をするだけでなく、
- このレッスンはどんなことを求めている人向けなのか
- このレッスンを受けるとどんな問題を解決できるのか
- このレッスンがその問題を解決できる根拠や証拠
- このレッスンを今すぐ申し込まないといけない理由
などもきちんと説明をしていくことが大事です。
そうしなければ、あなたのオンラインレッスンの良さがお客さんには伝わりません。
2-3.レッスン内容は予め考えておく
施術に慣れている人だと、こうしたオンラインでの配信の場合、行き当たりばったりでやってしまう人も少なくありません。
しかし、オンライン配信というものは思った以上に、自分の伝えたいことがお客さんに伝わらないものです。
ですので、しっかりとレッスンの内容を考えておき、必要であればパワーポイントなどで資料を作っておくことも大事です。
とにかくお客さんに伝わる工夫をすることがお勧めです。
2-4.ブラッシュアップを繰り返してレッスンの質を上げる
実際にオンラインレッスンを行った後にお客さんに感想を求めると、様々なフィードバックがあると思います。
嬉しい意見もあれば、耳をふさぎたくなるような意見もあるでしょう。
それらの意見を真摯に受け止め、良い部分は自分の強みにしていき、悪かった意見は改善をしていくことが必要です。
そうすることで、あなたのレッスン内容はどんどんブラッシュアップされていき、良いものになっていくでしょう。
3.コンテンツ販売の始め方
ここからは2つ目のコロナ対策である『自分の施術の技術をコンテンツとして販売する方法』について解説をしていきます。
3-1.自分の独自のウリを見つける
まず、何よりも最初にしなければいけない事は、『あなた自身のウリ』を見つけることです。
具体的に言うと、あなたの持つ施術スキルは、
- どんな事に困っている人に求められているか
- その人たちをどんな状態にすることが可能か
ということを自分自身で把握する事です。
例を挙げると、私のクライアントの1人で痩身の技術を持っていた人がいました。
彼女もコンテンツ販売をしているのですが、その方はとにかく脚のケアが得意だったので、『太ももやふくらはぎの太さに悩んでいる人』に求められていました。
また、彼女は1日5分のケアで脚を細くする技術を持っていたので、『1日5分で細い脚を作る』ことが可能でした。
このように、あなた自身も自分の技術が
- どんな事に困っている人に求められているか
- その人たちをどんな状態にすることが可能か
ということを出してみてください。
3-2.その技術を欲しがる人が世の中にたくさんいるか確認する
独自のウリを見つけたら、今度はあなたの技術を欲しがる人が世の中に実際にたくさんいるかどうかを確認します。
具体的にどのように確認するかというと、
- 検索エンジンでどのくらい検索されているか
- Yahoo!知恵袋でどのくらい質問されているか
- Amazonで同じジャンルの本がどれくらいあるか
などを見てみて、それが多ければあなたの技術は求められる可能性が高いということです。
このように、自分の技術が世の中から求められているものなのかを確認してください。
3-3.コンテンツ作り
ここまでをクリアできたら、今度は実際にコンテンツ作りを始めていきます。
あなたの技術をテキストや映像などにしてまとめていきますが、ここで注意点があります。
それは、先ほど出した『独自のウリ』から逸脱した内容にはならないようにしてください。
あくまで、先ほど出した
- どんな事に困っている人に求められているか
- その人たちをどんな状態にすることが可能か
ここに収まるような内容のコンテンツを作っていくことが大事です。
ここから逸脱してしまうほど、コンテンツの内容はブレていってしまい、お客さんからしてみれば価値のないものになってしまいます。
- 誰に向けた
- どんな結果を得るための
- どんな内容のコンテンツなのか
ここをハッキリさせたうえで作っていくことがお勧めです。
また、出来上がったコンテンツは、オンライン上でダウンロードできる形にすることをお勧めします。
そうすることで、送料や製本代、プレス代などがかからなくなるので利益率がアップします。
3-4.コンテンツの販売ページを用意する
また、あなたのコンテンツを販売するためのWEBページも必要になります。
こちらもオンラインレッスンの販売ページと同じように、商品の説明だけではなく、
- これはどんなことを求めている人向けなのか
- これを買うとどんな問題を解決できるのか
- これがその問題を解決できる根拠や証拠
- これを今すぐ申し込まないといけない理由
をはっきりと明記してください。
そうすることであなたの独自のウリがお客さんに伝わり、買ってくれる可能性が高まります。
3-5.フィードバックを得て、ブラッシュアップを繰り返す
販売後は、あなたのコンテンツを受け取った人から感想をもらうようにしてください。
その感想の内容を活かして、良かった部分はさらに伸ばしていき、悪かった部分は改善をしていくようにしてください。
それを繰り返すことで、より良いコンテンツへと改善されていくはずです。
4.まとめ
2つのコロナ対策はいかがでしたか?
コロナの影響で多くの人が外出を控えているから、どうしてもサロンの売上は落ちていってしまいます。
が、そんな状況だからこそ、お客さんに対してできることはあるはずです。
また、今回挙げたコロナ対策は、販売用のWEBページを作るなど、本来は初期費用がそれなりに掛かってしまいますが、今回の持続化給付金を活かせば費用のカバーはできるはずです。
これを機に、このピンチをチャンスと捉えて、ぜひ前進していってほしいと思います。