集客アップ成功事例から学ぶ、人気店になれる3つの秘訣

集客を頑張っているのになかなかお客さんに来てもらないお店は多々あります。その悩みは、同様の悩みを抱えていながらも集客アップに成功した事例を知ることで、解決につながる可能性があります。

そこで、多くのお店の悩みの種になっている新型コロナにも負けずに集客アップができた事例など、参考になる事例を厳選してご紹介し、集客アップができた理由と人気店になる秘訣について解説します。

1.【集客アップ成功事例①】コロナ騒動で閑古鳥状態だったビジネスホテル

最初にご紹介する集客アップの成功事例は、新型コロナの影響を大きく受けた福岡県にあるビジネスホテルです。

1-1.【改善前】コロナ騒動で客入りが絶望的な状態だった

新型コロナの流行によって外出が自粛されるようになったことと、インバウンドによる売上が見込めない状態になったことから、ビジネスホテルの客入りは絶望的な状態に陥りました。

世間全体が自粛ムードであるうえに新型コロナ不安などにより、どんなに宣伝を出しても集客することはできず、利益度外視の割引を実施してもほとんど効果はなく、赤字が止まらない状況でした。

この危機的な状況からなんとか巻き返しを図るために、このビジネスホテルはホテル業であることにこだわらずに、お客さんに何か価値を提供できないか考えるように方向転換し、これが転機となりました。

1-2.【対策】「お客さんに来てもらう」から「自分達が行く」に方向転換した

外出を極力控える状態は仕方のないことですが、家に籠りきりなのは退屈でストレスになると考え、安全な家にいながら少しでも楽しんでもらうために出張シェフサービスをスタートさせました。

つまり、「お客さんに来てもらう」姿勢から「自分達が行く」姿勢に方向転換したといえます。

1-3.【改善後】お客さんのために始めたサービスが集客アップにつながった

先に述べた経緯を経て始めた出張シェフサービスは思った以上の反響があり、決して安くはないサービスであるにもかかわらず、シェフ全員が出張するほどに多くの方に利用されるようになりました。

ホテルがしっかりと稼働していた頃ほどの売上には届かないものの、ホテルという自分達の本来のスタンスにこだわらず、お客さんのことを第一に考えたサービスが廃業の危機を救ったといえます。

2.【集客アップ成功事例②】売上の低迷に悩む自宅サロン

次にご紹介する集客アップ成功事例は、愛知県みよし市の住宅街にある自宅サロンです。

2-1.【改善前】宣伝しても集客できず誰も来ない

この例でご紹介する自宅サロンは、エナジーテラピーという体が動かなくなった状態を動かせるように改善する施術法を行っていました。同様の施術ができるのは全国でもかなり限られているため、施術そのものがウリになると考えたこの自宅サロンは、見込み客にしっかり施術の説明を行う集客をしていました。

しかし、どんなに頑張っても見込み客の反応は薄く、せっかく素晴らしい施術を提供しているのに誰も受けてくれない状態でした。

2-2.【対策】売り文句を変更した

今までの集客は、エナジーテラピーの施術内容やどれだけ権威のある人が考案したのかということ、そして使える人は全国に何人いるかなどといったことを中心に説明するものでした。

しかしそれでは集客できなかったために、オーナーは最初にお客さんのメリットを前面に出す売り文句に変更しました。

具体的には「動かない方が動くようになります」や「若い頃と同じような動きができるようになります」、「たった○○分の施術を受けただけで、その瞬間から体が動かせるようになります」など、エナジーテラピーを受けることでどうなるのかをしっかりと伝えたうえで、この施術の説明をするようにしました。

2-3.【改善後】ニーズにはまって売上が100万円の大台を突破した

売り文句を変更してからは、今まで見向きもしなかった人達が「実は最近体が痛くて困っている」や「別のところで施術を受けたが良くならない」など、自分のことをよく話してくれるようになり、施術を受けたいと希望する方が急増しました。

これは、お客さんがその商品やサービスを利用することでどういうメリットが得られるのか興味があることを見事に捉えており、それが集客アップにつながったといえます。

そのためこの自宅サロンは施術の値段を1.5倍にしても、売上は落ちるどころかどんどん上がっていき、月商20万円あれば良い状態からあっという間に月商100万円を超える人気サロンに成長しました。

3.【集客アップ成功事例③】観光地にある閑古鳥が鳴くイタリアンレストラン

3つ目の集客アップ成功事例は、千葉県の陸の孤島と呼ばれる観光地にあるイタリアンレストランです。

3-1.【改善前】平日はほとんどお客さんがいない状態だった

ご紹介するイタリアンレストランは観光地にあるので、土日は観光客である程度の売上が立っています。

しかし、その場所自体は人口が3万人程度であるうえに住民達は外食する文化があまりないため、平日は売り上げがほとんど見込めない状態でした。

3-2.【対策】土日の売上の最大化を試みた

そこでお店のオーナーは無理に平日の集客をアップさせるのではなく、土日の観光客を狙って集客をアップさせることで売り上げの最大化を試みました。

そのやり方は簡単で、大きな看板に「○○で唯一の新鮮な海鮮を使ったピザとパスタ」のお店という大きな文字を書き、観光客が大通り沿いにあるお店に気付くようにその看板を立てただけです。

3-3.【改善後】看板1つで行列のできる店になった

看板効果は絶大で、土日の客入りが今までの11倍にもなりました。お店がオープンしてから30分もしない間に満席になって閉店までほぼ満席状態が続き、外には行列ができるなど客足が絶えない人気店となり、土日の売上は15万程度から87万円にまでアップしました。

こんなにも大幅に集客がアップして売上が上がったのは、お店の良さを知らない人達に看板で分かりやすく知らせることができたからだと考えられます。

お店の良さは外から外観を見ただけでは分かりませんが、「○○で唯一の新鮮な海鮮を使ったピザとパスタ」という一目で何がウリなのか分かる看板を作ったことと、「○○で唯一」という限定感も相まって、集客力が一気にアップしたといえます。

4.集客アップの成功事例から分かる人気店になる3つの秘訣

売上低迷から逆転して集客アップに成功した3つのお店から、人気店になる3つの秘訣を学ぶことができます。

これらの秘訣をあなたのお店の集客に落とし込めば、集客アップによる逆転成功を掴み取ることが十分可能です。

4-1.お客さんが求めていることにフォーカスする

集客アップに成功した3つのお店がしたことは、お客さんが何を求めているのかをよく考え、ニーズに応える打ち出しをしたことです。

ビジネスホテルであれば家から出られずに退屈している方に楽しんでもらう、自宅サロンであれば体が思うように動かない方がすぐにその悩みを解決できる、イタリアンレストランであればその観光地で唯一の新鮮な海鮮を使ったイタリアンが食べられるなどといったことです。

自分達が何をしたいかではなく、「お客さんが何を求めているのか」を熟考し、そのニーズにアプローチすることが集客アップの第一歩であるといえます。

4-2.お客さんにとってのメリットをアピールする

自宅サロンの例でもお分かりいただける通り、商品やサービスの内容はお客さんにとってそこまで重要ではなく、それによって何が得られるかが非常に重要視されます。

そのため、いきなり商品やサービスをアピールするのではなく、それらを使うことでお客さんがどれほどのメリットを得られるのかを前面にアピールすることが大切です。

「この商品を使えば、自分にとってこれだけ良いことがある」と想像してもらえれば、そこで初めてお客さん側のあなたの話を聞く準備が整い、あなたの商品やサービスに興味を示してもらうことが可能になります。

4-3.お店の存在を知ってもらう

集客アップをするためには、とにかくお店の存在を多くの人に知ってもらうことが不可欠です。これは看板を立てろということではなく、ネットでもリアルでも、「人の目につくところ」で大々的にアピールしてお店の存在を知ってもらうということです。

例えばネットであれば、InstagramやTwitterなどのSNS、ポータルサイトなどお店を見つけてもらえそうなツールで、ターゲット層がよく使うと考えられる検索キーワードや検索タグを付けて見つけてもらうことが考えられます。

お店のことを多くのターゲットに見つけてもらうためには、ターゲットのニーズの把握と心に刺さる宣伝文句が大きな武器となります。これらの武器を手に入れるためには、先に挙げた2つの共通点がとても役に立ちます。

5.まとめ

今回の記事でご紹介した3つの集客アップ成功事例は、いずれもお客さん目線の集客に切り替えたことと、お店が持っている強みを、お店を必要としてくれる人にピンポイントでアピールしたことが挙げられます。

また、集客アップに成功しているお店からは学ぶことが多くあります。そのため、「なぜあのお店は客足が絶えないのだろう?」と思ったら、その理由を徹底的に調べて自身のお店の集客に落とし込んでみてください。

そうやって自分のお店ならではの集客方法を作り上げていけば、集客に悩む必要のない人気店になることが可能になります。

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