念願のお店を開いたのにお客さんが来なくて困っている経営者の方はとても多く、最初は知り合いや常連客で賑わっていても、新規客を獲得できずに少しずつ経営が傾いていくお店は珍しくありません。
こういった集客の悩みに直面した時、何が悪いのかとたった1つの原因を探そうとするケースがほとんどですが、実は問題解決のためにはそれだけでは不十分です。
「では、どうすればお客さんが来るようになるの？」
このような疑問に対する答えとして、お客さんが来ないことに悩んでいるお店に共通する原因と、解決策をお教えします。
Contents
1.お店にお客さんが来ない本当の理由
商品づくりも宣伝も頑張っているはずなのに、なぜお客さんが来ないのか？
こういった集客の悩みは、少し視点を変えることで解決方法が見えてきます。
1-1.お客さんが来ない理由は1つではない
お店に思うようにお客さんが来ないと、「集客ツールが悪いのか？」といったことや「立地が悪いのか？」など、原因を外に求めてしまいがちです。
しかし、どの集客ツールも上手く使うことで集客効果を得ることは可能であり、立地も良し悪しにかかわらず集客できているお店が多くあります。
このことから、お客さんが来ない原因は外部的な要因よりも、お店自身にあることに目を向けることが大切です。
また、集客を改善するために意識すべきこととして、お客さんが来ない理由はたった1つではないことが挙げられます。
1つの原因を探り当てて解決することで集客を改善できれば良いのですが、お客さんが来ないことで悩んでいるお店は、複数の原因が絡んでいるケースが大半です。
1-2.集客できない原因を細分化してそれぞれの対策を立てる
お客さんが来ない原因が実は複数あると分かれば、その原因を細分化してそれぞれの対策を立てることで、客足の絶えないお店に近づくことが可能になります。
2.お客さんが来ないお店に共通する4つの大きな原因
先ほど、お客さんが来ない原因を細分化して対策することをお伝えしましたが、実はお客さんが来ないと悩んでいるお店には、共通する4つの大きな原因があります。
次にそれぞれの原因について解説するので、自分のお店が該当しているかどうかチェックしてみてください。
2-1.お店の存在が知られていない
お客さんが来ないということは、単純にお店の存在が知られていないことがほとんどです。
特に、良い商品やサービスさえ提供していればお客さんは来ると考えて宣伝をほとんど行わず、ただお店を開けてお客さんを待っている、いわゆる「運任せ」の集客のケースが該当します。
宣伝する際も「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」方式や、お店の半径〇キロ圏内の不特定多数の層にアピールする方法では、あなたの商品に興味を持ってくれる層を取りこぼしやすく、宣伝効果は得らえない状態になってしまいます。
2-2.商品がお客さんの心にヒットしていない
お店の商品やサービスに興味を持ってくれそうな層に宣伝し、お店の存在を知ってもらったとしても、思うように集客につながらないケースもあります。
この場合、「お店で提供している商品やサービスが悪いのだろうか」と考えてしまう経営者の方がいらっしゃいますが、そうとは限りません。
どんなに商品やサービスが良くても、宣伝文句がお客さんの心にヒットしていないと、お客さんに欲しいと思ってもらえない残念な結果になりやすくなります。
その残念な宣伝文句とは、商品やサービスの特徴や機能「だけ」を説明しており、それらを手に入れることでどのようなメリットが手に入るのかを、お客さんにアピールできていないことです。
2-3.宣伝の信頼性が足りない
宣伝で商品やサービスを買うことでどのような結果やメリットが得られるのかを説明しているのに、それでもお客さんが来ないという場合は、その宣伝の信頼性が足りない可能性があります。
あなたのお店の商品やサービスに魅力は感じていても、「本当にその結果が得られるの？」や「少し大げさではないの？」などの気持ちを拭えないと、お客さんはなかなか商品を手に取ってくれません。
この問題を解消するためには、宣伝で提示している結果やメリットが本当であると証明する必要があります。
2-4.「今」買わなければいけない理由がない
多くの人はお金を払って何かを買う時は、後悔のないようになるべく買うという決断を後回しにしたいと思う習性を持っています。
これは言い換えると、「今はまだ買わなくても良い理由を探している」ともいえます。
あなたも何かを買う時には「もう少し調べてから買おう」や「今はお金がないから給料が出たら買おう」と思ったことはありませんか？
「今使っているものがまだ使えるからやめておこう」などと考えて、「買う」という決断を後回しにしたことがあるのではないでしょうか。
しかも、決断を後回しにした商品を買いに戻ったことは、ほぼないのではないでしょうか。
あなたのお店に商品やサービスにも、まさにこれと同様のことが起こっていると考えられます。
3.お客さんが絶えないお店になるための4大集客方法
「お客さんが来ないお店に共通する4つの大きな原因」で集客の悩みの原因を把握できたら、それらの原因1つ1つに対して適切な対策を実行することで、お客さんが来ない状態から脱却することが可能になります。
そのための4大集客方法を解説しますので、すぐにでも実践してみてください。
3-1.お店の存在を知ってもらう
お店の存在が知られていないためにお客さんが来ないのなら、あなたの商品やサービスを欲しがると考えられる層にピンポイントでアピールするようにしましょう。
そのためには性別や年齢、お店の半径〇キロのような商圏内で客層を絞るのではなく、「あなたのお店の商品やサービスを欲しがるのはどのような人なのか？」という視点でターゲット層を絞りましょう。
例えばあなたが整骨院を経営しているなら、単に比較的高齢の方をターゲットにするのではなく、「なかなか治らない肩や腰の痛みにお悩みの方」などといったターゲット層に絞りましょう。
比較的若い年齢層でもこのような悩みを抱える方をお客さんとして取り込むことが可能になります。
3-2.商品から得られる「結果」をアピールする
せっかく良い商品やサービスを提供しているのに、十分にアピールできていないために手に取ってもらえないのはもったいないことです。
そのような状態を打開するためには、商品やサービスがどのような機能や特徴を持っているのかということばかりをアピールするのではありません。
「この商品やサービスを買うことで、自分が望む結果を手に入れられる」ことをアピールする方法に切り替えましょう。
例えば美容室であれば、「このシャンプーを使えば髪のうねりを抑え、スタイリングしやすい髪が手に入ります」と伝えましょう。
「このヘアケア商品を使えば天使の輪が手に入ります」など、その商品を利用することでどんな結果が手に入るのかをメインにアピールしましょう。
それによってターゲット層に「これが欲しい」や「ここに行ってみたい」と価値を感じてもらえれば、お客さんが来ない状態からお客さんが来る状態に変わることが期待できます。
3-3.具体例を見せる宣伝をする
お店の商品やサービスを手に取ってもらうためには、お客さんがあなたの商品に対して抱いている「本当に欲しいメリットが得られるの？」という気持ちを和らげることが非常に重要です。
そのための有効な方法は、あなたがアピールしているメリットが本当であることを証明するデータや、なぜそのようなメリットが得らえるのかというメカニズムの説明、過去の購入者の感想を見せることです。
人は具体的な例を示してもらうことで信頼感を抱きやすく、特に数字やデータ、自分と同様の悩みを持つ人の感想は強力な力を発揮します。
これらの力を最大限に利用して、あなたの商品やサービスを手に取ってもらえるようにお客さんの背中を後押ししましょう。
3-4.「今すぐ」買うべき理由を提供する
「お客さんが来ないお店に共通する4つの大きな原因」で述べた通り、お客さんが今あなたの商品を買わなくても良い理由を探しているならば、「今すぐ」買うべき理由を提供すれば良いのです。
そのために最も多く使われる方法は、「〇日まで特別価格」や「あと〇個で販売終了」、「この特典は〇月○日で配布終了です」などの限定性を付けることです。
このようにしてお客さんに「今買わなければ損をする」と思ってもらうオファーを出すことで、「後で買おう」という決断を「今すぐ買おう」という決断に変えることが可能になります。
4.まとめ
お客さんが来ないという辛い状態にあったとしても、それを解決して繁盛店なれる見込みは十分にあります。
大切なことは、お客さんが来ない現状を作り出している原因を全て洗い出し、それら全てをカバーする集客対策を行うことです。
そのためにも、今回ご紹介した4つの原因やそれに対応する集客方法をぜひ参考にしていただき、今すぐにでも集客の改善を実行に移してください。
