集客はあらゆる業界のお店にとって、最も力を入れていることの1つであると同時に、非常に多くの経営者の頭を悩ませている課題の1つでもあります。
この記事をお読みになっているあなたも、考えられる集客の手法は可能な限り試し、最大限努力をしていらっしゃると思います。
それにもかかわらず集客が期待したほどうまくいかないために、「もっと他に良い手法はないだろうか?」とお探しではないでしょうか?
もしそうだとしたら、少し立ち止まって、もっと良い集客手法を探すことから離れてみてください。
ポータルサイトやSNSなどといった様々な集客手法は、うまく使えばどれも集客効果を得られるものあり、それらの集客手法をいくつも試してみてもうまくいかない場合は、集客手法を変えるよりも、あなたの「考え方」を変える方が集客がうまくいく近道である可能性があります。
「集客がうまくいく考え方が何なのか知りたい」
このように思った方はぜひ、以降で解説する「集客がうまくいく考え方」をご覧いただき、これからの集客で試していただきたいと思います。
Contents
1.集客がうまくいかない本当の原因とは?
ある集客手法を試しては思ったような効果が出ず、また別の集客手法を試すといったことを延々と繰り返しているお店もあれば、いくつかの集客手法だけで十分な集客効果を得ることができ、繁盛しているお店もあります。
同じ集客をしているはずなのに、なぜこのような違いは生じるのでしょうか?
この違いにこそ、集客がうまくいく秘訣が隠されています。
それでは、その秘訣を明らかにするために、集客がうまくいかない本当の原因から紐解いていきましょう。
1-1集客がうまくいかないのは考え方が原因
今まで様々な集客手法を試してきたけれど、どれも期待したほどの効果が得られない。
このような状態に陥っているお店は非常に多く、行き詰まりを感じることで他の集客手法を試そうと考える傾向が強くあります。
しかし、その手をいったん止めて、少し落ち着いてみてください。
そして、集客がうまくいかない原因は手法にあるのではなくもっと本質的な部分、つまり「自分自身」にある可能性があるという視点を持っていただきたいと思います。
誤解を招かないように申し上げておきますと、これはあなた自身を責めているわけではありません。
あなたの考え方と、それに基づいた集客パターンを変えることができれば、集客手法に関係なく集客がうまくいく見込みが十分にあるということです。
このことをご理解いただいたうえで、次に解説する「うまくいかない集客アイデアにありがちなパターン」と、ご自身の今の状況を比較してみてください。
1-2.うまくいかない集客アイデアにありがちなパターン
多くのお店が行っている集客パターンとして、ある集客方法を試してみても集客効果や売り上げにつながらないと、他の集客方法で挽回しようとする行動が挙げられます。
そして、「SNSを使って広告してみよう」というお店もあれば、「まだやったことがない集客方法を試してみよう」と、多くの集客方法に手を伸ばすケースが非常に多く見受けられます。
これらの多くのお店がやりがちな集客アイデアは、どれもうまくいかない集客パターンに該当しています。
なぜこれらの集客パターンがうまくいかないかというと、どのパターンも1つの大事な考え方が抜け落ちているからです。
そして、この1つの大事な考え方を理解することができれば、競合から抜きん出た集客をできるようになることが期待できます。
それではいよいよ、その大事な考え方とは何なのか、詳細を確認していきましょう。
2.うまくいかない集客は「喜んでもらう」ことが抜けている
先ほど申し上げたうまくいかない集客に共通しているのは、お客さんに「喜んでもらう」という考え方が抜けていることです。
逆に言えば、お客さんに「喜んでもらう」ことを軸にして考えることができれば、うまくいく集客に転向することが可能だということです。
このことをしっかりとご理解いただいて実践できるかどうかが、集客の成功に大きな影響を及ぼすため、次にさらに詳しく解説していきます。
2-1.自分のメリットを基準に考えない
集客がうまくいくためには、集客を考える際の基準を適切に考えることが重要です。
集客がうまくいかないお店は、「集客効果を上げて売り上げをアップさせたい」といったことや、「多くの人に知ってもらって認知度を上げたい」など、お店側のメリットを基準に考えているケースがほとんどです。
お店は売り上げを上げてこそ安定して経営をすることができるため、認知度を上げて売り上げアップにつなげたいなどといったお店側のメリットを考えるのは当然のことです。
しかし、この考え方が強すぎてしまうと、集客の際の宣伝や接客などにもこの雰囲気が前面に出てしまいやすくなります。
お客さんはお店側のメリットを優先した姿勢を敏感に感じ取るため、それが感じられたお店はお客さんから敬遠されてしまい、集客がうまくいかない確率が高まってしまいます。
つまり、お客さんがお店のことを魅力的に感じる考え方の基準は、「いかにお客さんのことを考えてくれているか」ということになります。
2-2.相手に「喜んでもらう」ことが成功の秘訣
集客を成功させる秘訣は、お客さんに「喜んでもらう」ことを軸として考えることです。
あなたもお店の商品やサービスを通して、お客さんに喜んでもらいたいと思っているはずです。
その気持ちを大切にして、「どのようなオファーを出せば、お客さんは喜んでくれるだろう」といったことや、「配信でどのような提案をすれば、お客さんはメリットを感じて喜んでくれるだろう」など、「どのようにすればお客さんは喜んでくれるだろう」といったことを軸に集客を考えてみると良いでしょう。
そのようにすることで、お客さんが本当に求めているものは何なのか考える癖がつくようになり、お客さんが「これが欲しかった!」と喜んで手に取るサービスを提供しやすくなっていきます。
そうやって喜んでもらえる商品やサービスを提案できるようになっていくことが、集客を成功に導く大切な道筋となります。
2-3.「相手が喜ぶアイデア」が「相手にハマる集客」になる
お客さんに「喜んでもらう」ことを軸として商品やサービスを考えることが集客の成功につながる例として、ラーメン屋のケースを考えてみましょう。
例として挙げるラーメン屋の主な客層は、ラーメンをガッツリ食べたい人達だと仮定します。
このようなお客さんが喜ぶオファーとして、お得にラーメンをお腹いっぱい食べられるクーポンなどが考えられます。
そして、ラーメン屋の主な客層が比較的若い年齢層ならLINE@での集客が有効だと考えられるので、次のようなオファーを考えることができます。
「LINE@に友達登録をしていただいた方に、1年間ラーメンの替え玉がタダになる年間パスポートを配布いたします」
いかがでしょうか?
このようなオファーであれば、ラーメンが好きな客さんはお得にラーメンを食べることができるため、使ってみようと思ってもらいやすいと考えられます。
そして、お店側もLINE@の友達登録者数が増えることに加えて、来客数を増やすことが可能になります。
このように、お客さんが喜ぶことを基準にアイデアを考えることができれば、おのずとお客さんが利用したいと思うオファーが出せるようになり、結果として「相手にハマる集客」ができるようになっていきます。
関連記事:「客足が絶えない集客力」を手に入れるためのリサーチ術
3.アイデアを考えたら「お店がお客さんに求めるアクション」を起こす
実際の集客には、いかにお客さんに喜んでもらうかのアイデアを考えた後に、そのアイデアをもとに「お店がお客さんにして欲しいと思う行動」を起こさせるアクションを起こす必要があります。
少し分かりにくいかもしれないので、「お店がお客さんに求めるアクション」とは何を指しているのかといったことから、それを基準としたうまくいく集客の具体例などを詳しく解説していきます。
3-1.「お店がお客さんに求めるアクション」を考える
「お店がお客さんに求めるアクション」とは、次に挙げるようなことを指します。
- お店に来店してほしい
- 予約を入れてほしい
- リピーターになってほしい
実際の集客では、お店がお客さんにして欲しいと思う行動を具体的に突き詰める必要があります。
例えば予約数を増やしたいのなら、ランディングページの目立つところに予約フォームへの誘導ボタンを作成することや、LINEなどのSNSで予約までの流れを分かりやすく提示することが考えられます。
このように、「お店がお客さんに求めるアクション」を具体的に考えることができれば、自然とそれを実現するための適切なアクションを起こすことができるようになり、集客がうまくいくようになることが期待できます。
3-2.うまくいく集客の具体例
「お店がお客さんに求めるアクション」を具体的に考えることで、それを実現するための適切なアクションを起こすことができることを、先ほど例に挙げたラーメン屋で具体的に解説します。
ラーメン屋がお客さんに求めるアクションとして、LINE@のフォロワーを増やしたいと考えていると仮定します。
この時に提示するオファーは、「LINE@に友達登録してください」だけでは十分ではありません。
お店側がお客さんに求める行動を起こしてもらうためには、「お客さんが喜ぶこと」を提供することが大前提となります。
そこで利用できるのが、「相手が喜ぶアイデア」が「相手にハマる集客」になるという項目でご紹介した次のオファーです。
「LINE@に友達登録をしていただいた方に、1年間ラーメンの替え玉がタダになる年間パスポートを配布いたします」
ここまで述べたことでピンときた方もいらっしゃるかもしれませんが、お店が集客のためにお客さんに友達登録や予約などのアクションを求めるなら、お店はまず、お客さんが「これが欲しかった!」と喜ぶことを優先してオファーを出すことが重要になります。
それができればお客さんはお店が求めているアクションをとってくれるようになり、結果として集客がうまくいくようになります。
3-3.成功する集客とは「お客さんのメリット」と「お客さんにしてほしいこと」の掛け合わせ
うまくいく集客の具体例でご紹介したオファーはお客さんが喜ぶこととして、「ラーメンの替え玉が1年間タダになる」ということと、「LINE@に友達登録することで替え玉の年間パスポートや、その他のお得情報などの新着情報が楽に受け取れる」という2つのメリットを提供しています。
そして、お店側のLINE@のフォロワー数を増やしたいという希望を満たすために、先に述べた「お客さんのメリット」に対して、LINE@に友達登録するという「お客さんにしてほしいこと」を掛け合わせています。
つまり成功する集客とは、「お客さんが喜ぶメリット」を主な軸として、お店が「お客さんにしてほしいこと」を掛け合わせて提供することだといえます。
4.まとめ
集客がうまくいかない原因は集客の手法にあるのではなく、「お客さんを喜ばせる」という考え方を軸に出来ていたかどうかであることが、記事をお読みいただくことでご理解いただけたと思います。
今までの集客方法や考え方を振り返ってみて、集客がうまくいかない根本の原因さえ分かれば、あとは成功に向かって改善していくだけです。
今まで蓄積してきた集客経験に、ご紹介した集客がうまくいく秘訣をぜひ取り入れていただき、今まで以上の集客効果を手に入れることに役立ててください。
合わせてこちらの記事も参考にしてください。