店舗経営で失敗する人の共通点|やってはいけない教訓3つとその対策

経営者にとって、自分の店舗を経営するということは人生を賭けた大勝負…。

なので、何がなんでも潰したくはないし、できることなら長く繫盛させたいと思っている人が多いはずです。

しかし、実際はそう甘くはありません。

どんなに好きで始めたお店でも、どんなに自信を持って始めたお店でも、思うように売上が上がらず、苦しい経営を強いられてしまう…。

そんな状況に陥っている人は多いと思います。

そこで、今回は、

『店舗経営で失敗する人の共通点』

として、3つのことをお伝えしようと思います。

もし、あなたがこれからお伝えすることに当てはまっていたとしたら、それはすぐに改善することをお勧めします。

1.店舗経営で失敗する人の3つの共通点

では、さっそく店舗経営で失敗する人の3つの共通点をお伝えしていきます。

1-1.独りよがりのお店を作ってしまう

まず、もっとも多いケースは、

『独りよがりのお店を作ってしまう』

ということです。

お店を開くということは、経営者にとっては大きな勝負であると同時に、叶えたい夢でもあります。

ですので、多くの人は、「こんなお店をやりたい」というものを抱きながらお店を開くと思います。

しかし、実はこれが失敗の始まりなのです。

なぜなら、

『自分のやりたいお店とお客さんが求めているお店は違う』

からです。

少し考えれば分かることですが、何らかの商品やサービスが売れるのは、「それを求めている人がいる」から売れるのです。

しかし、「こんなお店をやりたい」という気持ちを強く持っている経営者は、その気持ちが先行してしまい、『お客さんが何を欲しがっているか』を見落としてしまいがちなのです。

その結果、自分のやりたい事とお客さんの求めることにギャップができてしまい、求められていないものを売ってしまうのです。

1-2.投資回収という発想を持っていない

もう1つの失敗する人の共通点は、

『投資回収の発想がない』

ことです。

これは店舗経営に限らず、ビジネス全般に言えることですが…

ビジネスの「始まり」を考える人はたくさんいますが、「終わり」を考える人はほとんどいません。

もう少し具体的にいうと、自分のお店を始めるために1000万円の資金が必要だとします。

ほとんどの人は、この1000万円をどのように集めて、投入しようとするかの計画はしっかりと立てます。

しかし、その投じた1000万円をどのように回収しようと計画する人はほとんどいません。

お店を開いたところで目的を達成したと勘違いしてしまうのです。

投資回収の目標もないので、ダラダラとした営業をしてしまい、業績は悪化していくのです。

1-3.職人気質のまま経営をしている

そして、3つめの失敗する人の共通点は、

『職人気質のまま経営をしている』

ということです。

これを具体的に言うと、

「良いものを売っていればお客さんは勝手に来てくれる」

という曖昧な価値観を持ったまま、売上を作る戦略を立てずに経営をすることを指します。

この考えを持つ経営者は非常に多いですが、結論から言うと、

『良いものを作っていれば自然とお客さんが増えることは絶対にない』

と断言できます。

なぜなら、良い商品やサービスを作っても、

  • その存在をお客さんに伝えなければ知られることはなく、
  • その良さをお客さんに伝えなければ買ってくれることはない

からです。

良い商品があるのでしたら、その存在を伝え、その良さを分かってもらうための戦略を立てる必要があるのです。

2.店舗経営で失敗しないための3つの対策

店舗経営で失敗してしまう人の3つの共通点をお伝えしましたが、ここからは、それを踏まえてどのような対策をしていけばいいかをお伝えします。

2-1.市場のリサーチを徹底的に行う

まず1つ目の対策としては、

『市場のリサーチを徹底的に行ったうえでどんなお店をやるか決める』

ということです。

先ほどもお伝えしましたが、世の中の売れる商品やサービスが売れる理由は

『お客さんが求めているものだから』

に他なりません。

つまり、あなたがやるお店もお客さんに求められているものである必要があります。

そのためには、自分の中の「こういうお店をやりたい」という気持ちだけでお店を開くのではなく、『自分がターゲットとする人たちはどんなものを求めているか』を強く反映させなければいけません。

それを理解するために、市場のリサーチは徹底的に行う癖を付けましょう。

2-2.投じた金額の回収目標を明確に立てる

また、

『お店を開く資金の回収計画を明確に立てる』

ことも必要です。

例えば、あなたが店舗を開業するために1000万円の投資をしたのだとしたら、その1000万円を、

  • 何年で回収するのか
  • そのためには利益率を何%にするべきなのか
  • 月の売上はいくら必要なのか
  • そのためには何人のお客さんが必要なのか

など、具体的な数字の目標値を設定する必要があります。

ただ、ダラダラと営業しているだけではなく、『今、自分はどれだけのことをしなければいけないのか?』を明確に出すことで、それがお店全体の目標になり、その後の動きが全くといっていいほど変わるはずです。

2-3.目標売上を達成するための戦略を立てる

3つ目は、

『目標売上を達成するための戦略を立てる』

ことです。

目標売上を決めたとしても、それに伴う行動をせずに、ただお店の中で商品やサービスを提供しているだけでは、目標は達成できません。

ですので、

  • どうやって自分の商品を知ってもらえるか
  • どうすれば自分の商品の良さを伝えられるか

を実現するための戦略を立てて、それを実行する必要があります。

このように、お店の中だけに意識を向けるのではなく、外にいるお客さんに目を向けることで、集客という仕事も積極的に行うようになります。

3.まとめ

今回は、店舗経営で失敗する人の共通点について解説しましたが、いかがでしたか?

この記事を見て、「自分は当てはまっている」と思った人は、このままではお店の経営はどんどん悪化してくるかもしれません。

しかし、これを機に、意識を切り替えていけば、きっと状況は良くなっていくはずです。

今日の内容を、ぜひご自身の店舗に取り入れてみてください。

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